【フル装備の満足感】アウディA1シティカーバー・リミテッドエディション試乗

公開 : 2021.05.27 05:45  更新 : 2021.10.11 14:49

ADASはじめ機能は「フル装備」

最近はレーンキーピングを含んだアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)をはじめとする先進運転支援システム(ADAS)が比較的小型のモデルにまで普及してきている。

すでにADASフル装備のクルマを所有した経験があれば、セカンドカーを選ぶ場合でも「それ」が欠かせないと考えるに違いない。

アウディA1シティカーバー・リミテッドエディション
アウディA1シティカーバー・リミテッドエディション    神村 聖

全長4mちょっとというサイズ感ながら「フル装備」というのは時代に合っているといえる。

一定の車間を開けて前走車を追従するACCの性能には各メーカーとも大した差がない。

だがレーンキーピング(アウディではアクティブ・レーンアシストと呼ぶ)の出来はまちまちで「これならいらない」と思うこともなくはない。その点シティーカーバーのそれは完成度が高く、安心して使うことができた。

ステアリング越しのメーターはフルデジタルのアウディバーチャルコクピットだし、ダッシュ中央のMMIナビゲーションシステムも直感的で使いやすい。

サイズ的にはコンパクトなシティーカーバーだが、室内の質感も高いのでプレミアムカーをドライブしていることをちゃんと実感できる。

キャンプや釣り、または4人でゴルフに行きたいといった特別な条件がない限り、そして普段使いを重視するならシティーカーバーは間違いのない選択肢だと思う。

気にかかる点があるとすれば車両価格くらい? だとすればライバルのカタログで、オプションの逐一をチェックするしかないだろう。

アウディA1シティカーバー・リミテッドエディションのスペック

価格:483万円
全長×全幅×全高:4050×1755×1485mm
ホイールベース:2565mm
車両重量:1210kg
エンジン:999cc直3ターボ
最高出力(エンジン):116ps/5000-5500rpm
最大トルク(エンジン):20.4kg-m/2000-3500rpm
トランスミッション:7速オートマティック
燃費(WLTC):15.3km/L
駆動方式:前輪駆動
タイヤサイズ:205/55R17

アウディA1シティカーバー・リミテッドエディション
アウディA1シティカーバー・リミテッドエディション    神村 聖

記事に関わった人々

  • 吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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