【セブンの伝統を守る】ケータハム初のEV 2023年登場か モーガンと提携も
公開 : 2021.05.21 19:45 更新 : 2021.07.08 13:04
ガソリン車も諦めていない
EVセブンは今後5年以内に発売される予定であり、2023年に行われるケータハムの創立50周年記念式典がデビューの舞台になると思われる。しかし、ケータハムはガソリン車にもこだわり続けている。
「わたしの野望は、可能な限り内燃機関を存続させることです。わたし達の製品に適合するエンジンが見つかる限りね。しかし、今はそれが難しくなっています。みんな小型化したり、ターボチャージャーを付けたりしていますが、それはわたし達が望んでいることではありません」
サプライヤーが決まったとしても、ケータハムは2030年以降、本場の英国でICEの新車を販売することができなくなる。
また、2024年からEUで施行される安全規制の強化に伴い、レーダーやセンサーを使った安全システムを搭載するには小さすぎるため、EU内でも存続の危機にある。
これらの課題にもかかわらず、マクドナルドは自信を持っている。
「わたし達はケータハムの終焉について話しているのではありません。(EUは)当社の生産量の約4分の1を占めていますから、どのように他の場所で成長させていくかを考える必要があります」
ケータハムとモーガンが手を組む
ケータハムにとって最大の障害の1つは、新モデルに必要なホモロゲーション作業とテスト施設の枠を大手メーカーが抑えてしまっている点だ。
マクドナルドは、ケータハムが一連のプロセスを確実に実行できるよう、同じ少量生産のメーカーであるモーガンと契約を結んだことを明らかにした。
「彼らも同じような経験をしていて、実際にテスト用の枠や共通部品を共有することになりました。世間がライバルと見なしている相手と一緒に仕事をして、壁を乗り越えるのは素晴らしいことでした」
マクドナルドは、モーガンを直接のライバルとは考えておらず、英国ブランド同士のコラボレーションはお互いに有益であると述べている。
「アリエルであれ、モーガンであれ、あるいはロータスであれ、他の企業と協力して問題を乗り越えることができれば、全員の負担が軽減され、ともに成功を収めることができるのです」