【排ガス規制でエンジンは高くなる】アウディ 新型Q4 eトロンは売れる? CEOインタビュー
公開 : 2021.05.22 06:05 更新 : 2021.11.11 13:19
小型車で稼ぐのは難しい
――多くのメーカーは、小型車は採算が合わないため、その存在が脅かされていると言います。本当のところはどうなのでしょう?
「小型車で稼ぐのは確かに難しいです。小型車からディーゼルが消えてしまったのは、作るのにコストがかかりすぎるからです」
「A1スポーツバックは、発売からまだ2年半しか経っていないので、引き続き販売しています。長期的には、A1やQ2(クロスオーバー)のようなクルマを今後も売り続けるでしょう。収益を上げているわけではありませんが、お客様に求められるセグメントですから、継続していきます」
――では、アウディはA1の製造を続けるのでしょうか?
「A1の後継モデルを用意するとは言いませんよ。それは考えられません。しかし、エントリーセグメントでは、間違いなく需要があるでしょう」
――アウディは、フォルクスワーゲン・グループの最大の収益源であるとよく言われます。それは今も変わらないのでしょうか?また、そうだとしたら、もっとやりたいことができるということでしょうか?
「はい、わたし達がポルシェと並んで稼ぎ頭の1つであることは事実です。わたし達のスローガンは『Vorsprung durch Technik』(技術による先進)ですから、フォルクスワーゲン・グループの技術の先鋒として、アウディの地位を主張することを常に目指していますし、もっと強調していきたいと思っています」
「ですから、わたしはフォルクスワーゲン・グループ全体のエンジニアリングの責任者でもあるのです。このような立場では、ある程度の収益を上げていることが助けになります」