フォルクスワーゲン・クロスポロがデビュー
公開 : 2014.03.05 19:35 更新 : 2017.06.01 02:13
新しいフォルクスワーゲン・クロスポロが、ジュネーブ・モーターショーでデビューした。
スタンダードなポロに対し、シルバーのアクセントの入ったフロント・バンパー、カバーの付けられたホイールアーチ、サイドシル、バンパーの下部セクション、シルバーのミラー・ハウジング、ルーフ・レール、そして17インチのホイールなどがエクスエリアの相違点だ。
エンジンは74bhpから108bhpのガソリンおよびディーゼルが用意される予定だ。
このクロスポロのデビューと同時に、通常のポロも大幅なフェイスリストを受ける。
その最大の変化はその3気筒および4気筒エンジンにある。主に、パフォーマンスの向上と経済性のアップが狙いだ。
まず、89bhpの1.0ℓ3気筒TSIブルーモーション・エンジンは、新たにラインナップに加えられたガソリン・エンジンだ。前作は燃費20.4km/ℓ、CO2排出量113g/kmだったが、このTSIブルーモーションはEUのテストでは24.4km/ℓ、94g/kmになっている。ちなみに、ブルーモーションのバッジをつけたフォルクスワーゲン初のガソリン・エンジンとなる。
また、59bhp の1.2ℓ3気筒ナチュラル・アスピレーション・マルチポイント・インジェクション・ガソリン・エンジンも改良を受けた。アイドリング・ストップとエネルギー回生装置を保ち、燃費は21.7km/ℓ、CO2排出量は106g/kmとなる。これは、前作よりも21%効率的になった。また、同じ形式のエンジンで74bhpバージョンも用意される。これは前作よりも5bhpアップした値である。
1.2ℓ3気筒ターボのTSIエンジンは、89bhpと108bhpにパワー・アップされる。
1.4ℓの4気筒は、シリンダー・ストップ機能を持ち、ポロ・ブルーGTに搭載される。パワーは、138bhpから10bhpアップされた148bhpとなる。
最も強力なガソリン・エンジンは、1.4ℓ4気筒のハイ・パフォーマンス・バージョンで、前作よりも12bhpアップされた189bhpで、ポロGTIに搭載される。
ディーゼルのラインナップは、3種類の1.4ℓ3気筒となる。74bhp、89bhp、104bhpで、これは90bhpの1.2ℓ3気筒、89bhpおよび104bhpの1.6ℓ4気筒からの置き換えとなる。
74bhpエンジンは、TDIブルーモーションに搭載されるもので、よりスムーズにそしてフレキシブルになったのが特徴。トルクは21.4kg-m/1500rpmで、31.3km/ℓの燃費と82g/kmのCO2排出量を持つ。
89bhpユニットも21%の燃料消費率の向上を果たしており、これまでの89bhpの1.6ℓ4気筒エンジンの23.3km/ℓ、112g/kmに対して、29.4km/ℓ、89g/kmに上がっている。
すべてのエンジンは、5速または6速マニュアルが標準で、7速デュアル・クラッチがオプションとなる。
乗り心地やハンドリングの向上のため、オプションとしてスポーツ・セレクト・サスペンションも新たに用意された。これは2ステージのダンピングと、電子機械式のステアリング・アシストがセットとなったものだ。
スタイリングは、大きなエア・ダクトを持つフロント・バンパー、リデザインされたフロント・グリル、シャープになったヘッドランプ(上位モデルはLEDメイン・ビームを持つ)などが与えられ、現行の7代目ゴルフと近いイメージに一新された。また、リアのテールランプのグラフィックスが変更され、ナンバープレート用のカットが変更になったリア・バンパーも採用されている。
ボディ・カラーは新色が8色追加された15色、ホイールは15インチ、16インチ、17インチのいずれかだ。
インテリアは新しい3スポーク・ステアリング、エアコン・スイッチを含みリデザインされたセンター・コンソール、オプションとしてリア・カメラが装備された5.0インチまたは6.5インチのタッチ・スクリーン・モニターなどが一新された。
また、ドライバー・アシスタンスとセーフティ・システムは、30km/h以下で動作する衝突防止ブレーキ・システム、疲労監視システム、30km/hから160km/hで動作するレーダーで距離をコントロールするクルーズ・コントロール・システムなどが装備される。
新しいポロは4月からオーダーを受け付け、デリバリーは7月下旬からスタートする予定だ。