【サメのようなハイパフォーマンスEV】新型クプラ・ボーン 欧州発表 刺激的なデザインとパワー、環境性能両立
公開 : 2021.05.27 20:05 更新 : 2021.07.08 13:04
クプラ独自の攻めたデザイン
ボーンのサイズは、MEBベースのID.3とほぼ同じで、全長4322mm、全幅1809mm、全高1537mm、ホイールベース2767mmとなっている。しかし、シャープなLEDヘッドライトや、サメの鼻になぞらえた尖ったフロントエンドなど、よりパフォーマンスを追求したモデルであることがわかる。
クプラのデザイン責任者であるホルヘ・ディアスは、次のように述べている。
「クプラ・ボーンのデザインは多面的なものです。外観をよりシャープにすると同時に、先進的な電動パワートレインの現代性を取り入れています。流れるような表面とテクニカルなディテールの組み合わせにより、敏捷性とパフォーマンスを表現する力強いクプラのキャラクターを実現しています」
また、グリップ力と安定性を高めるために、215mmのワイドタイヤを採用している(235mmもオプション設定)。このタイヤは、18インチから20インチのアロイホイールに装着されている。
12.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンは、全モデルに標準装備される。AR機能を備えたヘッドアップディスプレイ、フルデジタルのメータークラスター、タッチセンサー式のアイコンにより、主要な機能を操作することができる。アップル・カープレイとアンドロイド・オートも搭載されている。
クプラによると、インテリアでは環境負荷を軽減する素材を多く使っているという。例えば、バケットシートには、海洋プラスチックをリサイクルした糸が使用されており、ドアパネルにはリサイクルされたダイナミカ・マイクロファイバーが選ばれている。
電動化とパフォーマンスのマッチ
アダプティブ・クルーズコントロール、トラベルアシスト、交通標識認識、エマージェンシーアシスト、プリクラッシュアシストなど、複数のアクティブ・セーフティシステムを標準装備。さらに、ハイビームアシスト、トップビューカメラ、インテリジェント・パーキングアシストなどもオプションで用意されている。
クプラでは、ボーンが小型パフォーマンスEVとして、ライバルに差をつけることができると期待している。ヴェルナー・ティーツは次のように述べている。
「クプラ・ボーンは、電動化とパフォーマンスが完璧にマッチすることを証明しています。これはゲームチェンジャーであり、妥協することなくCO2削減に貢献します」
英国での価格は2021年後半に発表され、2022年初頭に納車が開始される予定だ。ID.3よりも若干のプレミアムを見込んで、3万5000ポンド(約540万円)弱の価格でスタートすると思われる。