アルピーヌA110-50がモナコでデビュー
公開 : 2012.05.26 21:10 更新 : 2017.06.01 00:55
ルノースポーツは、アルピーヌA110ベルリネッタの50周年を記念して、衝撃的なコンセプトカー、DeZIrとメガーヌ・トロフィー・レーサーを組み合わせたモデル、アルピーヌA110-50を発表した。
オリジナルのアルピーヌA110は、今から50年前のパリ・モーターショーで公開された。そして、その現代的解釈たるA110-50は今年の9月のパリ・モーターショーで発表される予定だが、それに先駆けて、今週末のモナコ・グランプリでプレビューされたこととなる。
2009年にマツダからルノーに現代的解釈をしたアルピーヌを制作したいという依頼があったと、ルノーのデザイン・チーフ、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーは語った。セールス&マーケティングの責任社、ステファン・ノーマンは、どのようにすればアルピーヌ・コンセプトを現実的に生産できるかということを模索しているという。
アルピーヌA110-50のデザインは、DeZirにオリジナルA110のエッセンスを加えたものだ。オリジナル・モデルを参考にした部分は、センター・フォグランプ、3Dリア・ウインドー、そしてアルピーヌ・ブルーにペイントされたカーボンファイバーのボディワークに表れている。
フロント・ヒンジのボンネットと、リア・ヒンジのエンジン・カバー、そしてシザー・ドアもオリジナルのA110をインスパイアした部分だ。
ダウンフォースの2/3は可変のリアウイングで生み出され、グランドエフェクト機能はフロントのスピリッターとリア・ディフィーザーによってもたらされる。また、このスピリッターとディフューザーは残りの1/3のダウンフォースを発生させることにもなる。
シャシーはメガーヌ・トロフィーのチューブラー・スティールが採用され、アジャスタブル・ダブル・ウィッシュボーンが4輪に懸架される。車高とロールケージは、DeZirの高さに合わせらたため、メガーヌ・レーサーよりも低くなっている。ホイールベースはメガーヌ・レーサーと同じ2625mmだが、トレッドはフロントが1680mm、リアが1690mmと広くなっている。ホイールはセンターロックの21インチが装備される。
エンジンは3.5リッターV6で、395bhp/7200rpm、43.0kg-m/6200rpmのパワー、トルクを持つ。これに6速シーケンシャル・ギアボックスが組み合わせられ、リミテッドスリップデフを通してリアホイールを駆動することとなる。
アルピーヌA110-50を市販するかどうかについてノーマンは「市販することには全く問題はない。あとは価格の問題だけだ。それが解決するのであれば30ヶ月以内に販売することが可能だ」と語った。