【アミとの幸せな暮らし】シトロエン・アミとの数週間 8psの電動マイクロカー 後編
公開 : 2021.06.13 09:45
アミはフランス以外でも成功できるか
シトロエン・アミが英国で成功を掴むには、市街地の特定のエリアを走行できるクルマの条件が、制限されることが必要だろう。現在はまだロンドンでも交通量は多く、アミは遅くか弱い。
しかし混雑した市街地の環境を守るために、クルマのサイズや馬力、速度などを制限することが、飛躍的な考えとはいえない時代だ。中国の企業は、アミと同様の考えの電動マイクロカーの開発を進めている。予算や法律も、力強く後押ししている。
アメリカのGMと共同で開発された五菱(ウーリン)・宏光(ホングアン)・ミニEVは、既に3200ポンド(48万円)相当の値段で中国では販売されている。こちらは4シーターで、160kmの航続距離に99km/hの最高速度を備えている。
ただし、欧州へやってくる高スペックのモデルは、ダーツ・ブランドとして売られ、9000ポンド(135万円)くらいになるようではある。
ウーリン・ホングアンは既に数十万台が売られており、コンバーチブルも追加となった。他にも多くの電動マイクロカーの開発が進行中で、世界のベストセラー純EVとしての記録を打ち破ろうとしている。
シトロエンはアミで、企業としての大志を表現した。ほかの電動マイクロカーも、英国で同様の見られ方をされるだろうか。ニッチな存在として、片付けられてしまうだろうか。