【電動化、飛行能力、戦闘力】2030年のボンド・カー 「007」の愛車はどうなる? デザインコンペ

公開 : 2021.06.06 06:05

入賞作:アストン マーティン・コンセプト

デザイナー:トンリアン・シア

このデザイナーは、ボンド・カーの定番とも言えるアストン マーティンのデザインを凌ごうとしている。彼の試みは見事に成功していると言えるのではないか。

トンリアン・シアが提案したアストン マーティン・コンセプト
トンリアン・シアが提案したアストン マーティン・コンセプト

シアはいくつかの選択肢を提示してくれたが、その中でも最も目を引くのはブルーサイドのデザインで、ウィンドウの下に見事なフラットパネルがあり、それが前輪のホイールアーチへとわずかに曲線を描きながらつながっている。現行のモデルとは全く異なるデザインだが、明らかにアストンのマシンであることがわかる。また、後輪の上は筋肉質な形状となっており、アストンらしくもオリジナリティあるデザインだ。

シアは次のように説明している。

「ボディサイドは、ドアのシャットライン(ボディパネルとの隙間)の手前で意図的にフラットにしています。これは、ジェームズ・ボンドが着ているスーツをイメージしています。彼は英国紳士ですから、クルマも非常にクリーンでエレガントでなければなりません」

グリルは自信に満ちた格子状で、日本の折り紙からインスピレーションを得ている。これもまた、アストンには新鮮なデザインといえるだろう。

武装についてはどうか?2030年にボンドがどのように身を守るかについて、シアは秘密にしている。

「彼はジェントルマンです。武器を見せびらかすようなタイプではありません」

入賞作:マセラティ・ボンド・コンセプト

デザイナー:ティアンユ・ジャン

デザイナーのジャンは、アクション満載のストーリーにはイタリアの首都ローマが素晴らしいロケーションを提供してくれると考えている。ボンドの超モダンなスーパーカーが、コロッセオを背景にして敵から逃れるシーンが好きなのだ。

ティアンユ・ジャンが提案したマセラティ・ボンド・コンセプト
ティアンユ・ジャンが提案したマセラティ・ボンド・コンセプト

彼は、映画「ワイルド・スピード」シリーズの雰囲気をベースに、「トランスフォーマー」の要素を加えてデザインしている。このクルマには可動式のボディパーツが搭載されており、高速走行時の安定性を高めるためにボディを大きく変化させることができるのだ。

ジャンがボンドのために選んだブランドはマセラティ(英国最高の諜報員がこのクルマのハンドルを握るのは初めて)だ。ボディは非常に低く、安定性と空力特性が優れているだけでなく、敵の追跡からも逃れやすい。

ボンド・コンセプトのメイン動力源は、すべてのホイールに搭載された電気モーターだが、トラブルに見舞われて迅速な逃走が必要になったときのために、リアには窒素を燃料とするロケットブースターが用意されている。

おすすめ記事

 

人気記事