【0-100km/h加速は1秒台】新型リマック・ネヴェーラ 正式発表 クロアチア発のEVハイパーカー
公開 : 2021.06.02 06:05 更新 : 2021.06.04 09:15
レーサーでありグランドツアラー
電気油圧式回生ブレーキは、バッテリーやパワートレインの状態に応じて反応するように設定されている。例えば、バッテリーが高温になっている場合は、運動エネルギーがブレーキを通ってホイールに戻ってくる。一方、ブレーキが高温の場合は、回生度合いが最大で300kWになるように調整される。
ブレーキシステムは、390mmのブレンボ製カーボンセラミックディスクと6ピストンキャリパーで構成されており、フェードフリーで「非常にパワフル」な制動性能を実現しているという。
また、ステア・バイ・ワイヤ・システムを採用しており、ドライバーからのフィードバックのレベルを変えることができる。これは、7つのドライブモードのうちの1つである「ドライバーコーチ」モードで変更可能で、人工知能ベースのツールとして「最適なレーシングラインと車両制御」をドライバーに示す。このシステムは、センサー、カメラ、レーダーを駆使して、サーキットを走行する際に音声と映像でガイダンスを行うもので、世界初の試みだという。
しかし、リマックは、ネヴェーラがサーキット走行に特化したハイパーカーであると同時に、グランドツアラーであることを強調している。ミニマルなインテリアでは、2つのシートの中央に仕切りがあり、ほとんどの機能を3つのTFT液晶スクリーンで操作できるようになっている。
また、各TFTスクリーンにはリアルタイムのテレメトリー・データが表示され、PCやスマートフォンにダウンロードすることができる。
新時代のハイパーカー
創業者のマテ・リマックは、ネヴェーラの発表を、EVにとって画期的な出来事であるとしている。
「わたし達は、ハイパーカー市場をさらに高いレベルに押し上げるクルマを発表しました。電動パワートレインの可能性を最大限に活用し、わたし達が常に発信してきたことを証明しました。ネヴェーラという電動ハイパーカーは、刺激的なだけではなく、サーキットでも、大陸を横断するときのようにスリリングです」
リマックは、150台のネヴェーラをそれぞれオーダーメイドで製作する。標準仕様として3つのモデルを用意しており、GT、シグネチャー、タイムレスから選択できる。すべての車両が納車前にテストされ、マテ・リマックのサインが入る。