【電動フラッグシップSUV】新型BMW iX 11月英国発売 価格は1000万円強
公開 : 2021.06.02 18:25 更新 : 2021.06.04 13:20
BMWの旗艦EVが今秋英国で発売されます。最新システムを導入し、製造時の環境負荷にも配慮しています。
当初は2モデル展開
BMWの新しいフラッグシップEVであるiXは、11月に英国で発売される。パワートレインは2種類用意され、6万9905ポンド(1086万円)からとなっている。
エントリーモデルのiX xドライブ40は、上位モデルのxドライブ50と同じツインモーターの4輪駆動方式を採用しているが、出力は300psに抑えられている。価格は、内燃機関車のX5と「同等」に設定されている。最上位モデルのiX M60は、今年後半にリリースされる予定だ。
iX xドライブ40は、0-100km/h加速が6.1秒、最高速度は200km/hとなっている。70kWh以上のバッテリーパックを搭載し、1回の充電で400km以上の走行が可能とされている(最大150kWで充電可能)。
一方、iX xドライブ50の価格は9万1905ポンド(1428万円)からで、最高出力は523ps、0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は同じ200km/hとなる。航続距離を600kmに延ばす100kWhのバッテリーと、200kWの充電機能を備えている。また、アクティブ・ステアリングとエアサスペンションも搭載する。
どちらのモデルも、英国ではスポーツとMスポーツの2つのバリエーションが用意される。スポーツには、14.9インチのタッチスクリーンと12.3インチのデジタル・インストゥルメントディスプレイ、18スピーカーのハーマン・カードン製オーディオシステム、21インチホイール、運転支援システムなどが標準装備されている。
Mスポーツには、専用のフロントおよびサイドエプロン、リアディフューザー、エアカーテン、Mスポーツブレーキ、アンスラサイト・ルーフなどのエアロダイナミクス・パックが追加されている。
最大200kWの急速充電対応
BMWは重量を抑えるために、バッテリーのサイズではなくエネルギー密度を高めることで航続距離を最適化した。xドライブ40は最高150kWの充電が可能で、わずか10分で90km以上の航続距離を確保できるという。一方、xドライブ50は200kW充電に対応し、10分で120km分の補充が可能だ。
両モデルとも、10%から80%までの充電を40分以内で行うことができ、100kmの走行における電力消費は平均21kWh以下に抑えられているという。
また、iX xドライブ40の地球温暖化係数(GWP)は、20万kmの走行で、同クラスのディーゼル車に比べて45%低いとBMWは主張している。
さらに、BMWはサプライチェーンの持続可能性の向上に取り組んでおり、iXではリサイクル素材の使用を増やすことで、生産工程での排出量を18%削減している。
BMWは現在、EV用バッテリーに使用されるコバルトとリチウムも自社で調達し、「環境と持続可能性」を遵守しているという。