マツダCX-5 2.2 スカイアクティブ-D 150PS 2WD
公開 : 2012.05.26 16:46 更新 : 2017.05.29 19:13
■どんなクルマ?
マツダCX-5は、CO2排出量が119g/kmという数値がキャッチーだ。また、その21.7km/lという燃費も驚異的だ。このモデル・レンジでは最も低いランニング・コストである。
そのキーとなるのはマツダのスカイアクティブ・テクノロジーだ。エンジンは、例外的に低い14:1という圧縮比で、燃料のミクスチャーを大幅に改善している。ブロックの重さは、標準的な2.2リッターのマツダ・エンジンよりも10%軽く、機械の摩擦抵抗は20%低い。
マツダはハイブリッドや電気自動車に対抗するモデルとして、CX-5スカイアクティブを投入したのだ。それには非常に効率的なギアボックスも含まれる。
■どんな感じ?
素晴らしい。すべてのコンパクトSUVがこうあるべきだ。0-100km/hは9.2秒というパフォーマンスだが、より速さを求めるのであれば173bhpバージョンが用意されている。
エンジンは洗練されていて、コールド・スタートから均一に回る。しかも、ハードにプッシュしない限りは静かだ。
高速になると、ウインド・ノイズとロード・ノイズが入り込むことはある。しかし、ハイウェイを何百マイル走っていても総じて静かな空間が保たれる。
ターボ・エンジンも目立ったタイムラグはなく、パワーの出方はスムーズだ。これはツインターボのおかげだ。そのパワーは148bhp/4500rpm、トルクは38.7kg-m/1800rpm-2600rpmだ。
マツダは最高のマニュアル・ギアボックスを作り出すことでも知られている。もちろん、CX-5の6速マニュアルも例外ではない。
スタリングは僅かに人工的な感じがするものの、コミュニケーションに優れる。そして、そのシャシー・パフォーマンスは最大限に発揮されているといえよう。大きな19インチ・ホイールであっても、乗り心地は良い。もし、より細いタイヤを履いていれば、ロードノイズが大きくなるはずだ。
キャビンもマツダによって練り上げられ、われわれが予想したクオリティが保たれている。そして、快適だ。
マツダはこれが完全な新車だというが、まさにその通りだ。
■「買い」か?
もちろん買いだ。4WDが必須条件でないのであれば、148bhpnディーゼルで十分だ。もし、ステップアップが必要なら173bhpモデルも用意されていることだし。
CX-5は、経済的で、且つファン・トゥ・ドライブなクルマである。しかもそのディーゼル・エンジンはハイブリッドと同等の経済性をもたらしてくれる。
もう少しステアリング・フィールがあって、ロードノイズが少なければ言うことはない。ただし、このクラスにはもう1台強力なライバルがいるが。
(アレックス・カーステン)
マツダCX-5 2.2 スカイアクティブ-D 150PS 2WD
価格 | 23,395ポンド(292万円) |
最高速度 | 202km/h |
0-100km/h加速 | 9.2秒 |
燃費 | 21.7km/l |
Co2排出量 | 119g/km |
乾燥重量 | 1525kg |
エンジン | 4気筒2191cc |
最高出力 | 148bhp/4500rpm |
最大トルク | 38.7kg-m/1800rpm-2600rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |