【ワイルド・スピード新作】米より早く公開 中国/香港で異常人気 スーパーカー大集合のイベントも

公開 : 2021.06.06 05:45  更新 : 2022.03.25 18:49

「167億円」中国では公開後5日で驚異の興行収入

F9は5月19日に香港/韓国で公開された2日後、5月21日(金曜日)に中国全土でも公開された。

そしてこの中国での公開がとんでもないことになっている。

世界のスーパーカー・ファンもワイスピ新作に盛り上がる
世界のスーパーカー・ファンもワイスピ新作に盛り上がる    香港SMD

公開最初の週末3日間で$1.37億(約150億円)を突破。

5月19日以降に公開された8か国の合計興行収入が10日間で2.29億ドルのところ、中国での興行収入が1.86億ドルと世界の8割以上は中国での収入となっているのだ。

日本を舞台にした「TOKYO DRIFT」の世界興行収入の合計が1.58億ドルだから、それがどれくらい凄い数字なのかお分かりいただけるだろう。

なお、ワイルド・スピード・シリーズにおいて過去、日本でもっともヒットしたのは2017年公開の「ワイルド・スピードICE BREAK」だがそれでも日本全体の興行収入は40億円である。

中国では映画公開にあわせてクルマ好きを集めた特別なオープニングイベントが開催された。

中でももっとも盛大だったのが北京でおこなわれた「iAcro」とのコラボイベントである。

取材を進める中で筆者は今回初めて「iAcro」という名前を聞いたのだが「iAcro」は中国最大級のカスタムカーオーナーのグループである。

正式名称はiAcrophobiaで「高所恐怖症」(=車高の低いクルマが大好き)となかなか秀逸なネーミングセンスだ。

北京にある巨大なドライブインシアターにiAcroメンバーの、車高を落とした100台が集まりF9を上映。大変な盛り上がりだったそうだ。

さて日本は? 公開は8月6日と発表

さて、最後は日本の話である。

昨年、「2021年に延期」することが決まった当時は、アメリカは2021年4月2日、日本は5月以降の公開といわれていた。

映画「ワイルド・スピード」9作目
映画「ワイルド・スピード」9作目    (c)2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved…

しかし、アメリカは結局6月25日の公開となり、日本はしばらく音沙汰がなかった。

今年2月半ばにワイルド・スピードのPR画像などを提供している会社に聞いたところ、「ワイスピに関しては日本での動きが現状みえない状態でして、新規でお渡しできる素材もご用意がございません……」と回答。

公開日はまったくの不透明だったのだが、やっと4月16日に配給元から2021年8月6日の公開であることが発表された。

コロナ感染拡大の状況や東京オリンピックの開催時期などを考慮して、日本での公開はお盆前の時期となったと予想される。

最後に5月末に公開された日本向けの最新ビジュアルをご紹介しておこう。

左上から、
1.シリーズに何度も登場している黒いチャージャーとファミリーの「長」であるドミニク(ヴィン・ディーゼル氏)
2.ドミニクを妻として支えるレティ(ミシェル・ロドリゲス氏)とハーレーダビッドソンのスポーツスターアイアン
3.ファミリーのおちゃらけ役、ムードメーカーとして人気のローマン(タイリース・ギブソン氏)とジープグラディエーター
4.かつてはマイアミで整備工場を営んでおり今はファミリーのメカニックとして活躍するテズ(クリス・「リュダクリス」・ブリッジス氏)とアキュラNSX
5.ドミニクの妹であり、故ブライアンの妻であるミア(ジョーダナ・ブリュースター氏)とシボレー・ノヴァ
6.シリーズ7作目からファミリーとともに行動する天才技術者のラムジー(ナタリー・エマニュエル氏)と英国製スーパーカー、ノーブルM800
7.「TOKYO DRIFT」で死亡したと思われたが衝撃の復活を果たしたハン(サン・カン氏)とかつての愛車であるヴェイルサイド仕様の「RX-7 Fortune」を想起させるカラーリングのトヨタGRスープラ

なお一緒に写真を写っていても必ずしもそのクルマに乗るというわけでもないようだ。

約1年2か月の公開延期となったF9。2か月後、無事に公開されることを願うばかりだ。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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