【どれだけ積める?】プジョー5008改良新型 3列シート7人乗りSUV、パッケージの真価

公開 : 2021.06.08 11:25  更新 : 2021.10.11 10:56

スーツケースでチェック

“どれだけ積める?”シリーズでは、単に荷室を計測した寸法だけでは実感として理解しにくいため、実際の使用を想定してスーツケースを積み込んで収容力を確認している。

サンプルは大小のケースを使用。一番大きいLサイズのスーツケース(790×530×280mm:容量84L)、ひとまわり小さいMサイズのスーツケース(710×425×260mm:容量61L)を基本とする。

2列目シートを使用してトノカバーを付けた状態で、Lサイズのスーツケースを寝かせた上にボードケース、右にはMサイズのスーツケースを起こして積めた。
2列目シートを使用してトノカバーを付けた状態で、Lサイズのスーツケースを寝かせた上にボードケース、右にはMサイズのスーツケースを起こして積めた。    上野和秀

ここに機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を組み合わせて確認している。

サードシートを使用した状態は、前述のとおり床面で約360mmのスペースがある。

ただ、そのシートバックが傾斜しているため、定員乗車で荷室にスーツケースを入れるのは厳しい。それでも、ボードケースやパイロットケースなら収まる。

サードシートの片側を折り畳めば、LサイズとMサイズのスーツケースを起こして進行方向に楽々と積むことができた。

サードシートをすべて折り畳んだ5人乗り状態にすれば、広大な荷室が出現。LサイズとMサイズのスーツケースを寝かせて並べて積むことができる。

トノカバーを付けた状態でもLサイズのスーツケースを寝かし、Mサイズのスーツケースは起こして2本入る(写真ではそのうち1つがパイロットケース)。さらにLサイズのスーツケースの上にはボードケースが入ってしまう。

3008と5008どちらを選ぶか

さらに積み込む必要がある時は、トノカバーを外せばLサイズのスーツケースとMサイズのスーツケースをそれぞれ2本ずつ起こして楽に積むことができる。

実用的な装備としては、リアバンパー下で足を動かすと自動開閉する「ハンズフリー電動テールゲート」が全グレードに備わり、両手がふさがっている時の利便性を高めている。

2列目シートまで倒すと前席シートバックまで1960mm。1862Lもの広大なスペースが出現する。
2列目シートまで倒すと前席シートバックまで1960mm。1862Lもの広大なスペースが出現する。    上野和秀

3008ではちょっと物足りなさのあるラゲッジスペースだが、5008ではサードシートを畳めばクラス以上の広大なスペースを備えていることが確認できた。

5008のサードシートは必要な時だけ使うものと解釈し、普段はトノカバーで荷室のセキュリティも保てる2列シート状態で使用するのが正解といえよう。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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