【FRのホットクーペ】次期BMW M2 2022年英国発売 よりパワフルに、よりシャープに
公開 : 2021.06.08 07:45
スタイリングもよりスマートに
新型M2のスタイリングは、次期M240i xドライブのスタイリングと密接に関連している。特徴的な要素は、現在のM2コンペティションに見られるものよりも低くて広いキドニー・グリルを備えた新デザインのフロントエンドだ。
堀の深いフロントバンパーに配置されたこのグリルは、従来の固定式ルーバーではなく、新型エンジンの冷却・加熱の要求に応じて開閉する電子コントロール式の可動ルーバーを備えている。
ヘッドライトは標準でLEDを採用し、より角ばったデザインになっている。オプションでレーザープロジェクターも用意されており、ダイナミック・インジケーターはレンズに内蔵されている。
ボンネットには目立つパワードームが採用され、ショルダーラインはより明確になり、フェンダーラインもふくよかになっている。BMWによると、最大20インチのホイールを装着できるという。また、フロントガラスとリアウィンドウを寝かせ、より洗練されたフォルムとなっている。
最近のMモデルと同様に、テールライトは有機ELを使用した重厚なデザインで、トランクはリアに向かって傾斜しており、ダウンフォースを得るために大きなリップスポイラーが装着されている。また、リアバンパー下部にはワイドなディフューザーが備わっている。
オプションのカーボンファイバー・パッケージでは、ルーフやドアミラーなどさまざまなカーボンパーツを装備することができるが、M2コンペティションにはカーボンファイバー・ルーフが標準装備される予定だ。
ビッグパワーを受け止めるボディ
現行M2コンペティションのサイズに比べて、わずかではあるが明らかに大きくなっている。ホイールベースは51mm延長され、トレッド幅も前後で拡大されている。前後重量配分は50:50で、M240iと共通だ。
新型2シリーズに採用されているCLARプラットフォームは、現行に比べてボディ剛性が40%向上している。M2では、前後サスペンションに組み込まれた新しいブレースによって、さらなる剛性の向上が図られている。
サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット式、リアがマルチリンク式を採用。BMW Mのエンジニアは、この新しいセットアップの利点として、フロントキャンバーの増加に対応できることを挙げている。
新型M2は、他の2シリーズとともに、メキシコのサン・ルイス・ポトシに新設されたBMWの工場で生産される。現行モデルは、ドイツのライプツィヒ工場でのみ生産されている。
S58エンジンを含む主要部品の調達についての詳細はまだ正式に発表されていないが、関係者の間では、引き続きBMWのミュンヘンのエンジン工場で製造されると言われている。