【7人乗りの新しい選択肢】新型フォルクスワーゲン・マルチバン 欧州発表 PHEVも設定
公開 : 2021.06.11 18:25 更新 : 2021.07.27 14:50
フォルクスワーゲンの7人乗りミニバン「マルチバン」が大幅進化。デザインや機能、使い勝手が向上しています。
ラインナップで独立したモデルに
フォルクスワーゲンから7人乗りのミニバン、新型「マルチバン」が発表された。
全面的な刷新と、商用バンのトランスポーターとのプラットフォーム共有がなくなったことを受けて、「カラベル」という名称は廃止された。商用に特化したトランスポーターは、間もなくフォード・トランジットと兄弟車となる後継モデルに置き換わる予定で、新型マルチバンは事実上、独立したモデルとなっている。
プラットフォームはフォルクスワーゲン・グループのMQBの拡張版に切り替えたことで、セアト・タラッコ、スコダ・コディアック、フォルクスワーゲン・ティグアンと共有することになった。
これにより、技術的、スタイル的、人間工学的に大幅な改良が施されるとともに、初のプラグイン・ハイブリッド・パワートレインの採用も可能になった。
PHEVの「eハイブリッド」設定
マルチバンeハイブリッドは、最高出力150psのターボチャージャー付き1.4Lガソリンエンジンと、フロントアクスルに搭載された115psの電気モーターとの組み合わせにより、合計出力218psを発揮する。
また、床下に搭載された13kWhのバッテリーにより、「都市部での短い移動」であれば電気のみでの走行が可能で、フォルクスワーゲンは最大で約50kmのEV走行が可能であるとしている。
また、1.5Lと2.0Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンが用意されているほか、来年には204psのディーゼルエンジンもラインナップに加わる予定だ。
PHEVには専用の6速デュアルクラッチ(DSG)トランスミッションが搭載されているが、従来のガソリン車にはおなじみの8速ATが採用されている。
外観は、1985年のT3世代のトランスポーターを彷彿とさせるようなデザインに一新されている。
上下に分割されたツートーンカラーを採用しているが、フルワイドグリルやシャープなLEDライトなど、従来のカラベルとは一線を画したデザインとなっている。
マルチバンのサイズは、全長4973mm×全幅1941mm×全高1903mm(全長5173mmのエクステンデッド・ホイールベースもあり)で、T6世代よりも全体的に若干大きくなっている。空力特性の改善により、燃費も向上しているという。