【早くも上級ノート】新型日産ノート・オーラ 価格/外装/内装/装備を解説 プリウス競合か?

公開 : 2021.06.15 10:30  更新 : 2021.10.09 23:18

日産ノートの上級モデルのノート・オーラが発売。メダリストよりもプレミアムなノートの装備などを解説します。

メダリストよりもさらにプレミアム

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

ノートの上級発展モデルとして企画されたのがノート・オーラだ。

先代ノートにもプレミアム感を高めた仕様としてメダリストが設定されていたが、これはグレード展開の範疇。

日産ノート・オーラ(左)/日産ノート(右)
日産ノート・オーラ(左)/日産ノート(右)    神村 聖

一方、オーラは車体骨格やパワートレインなどの基本ハードをノートと共用するものの、ワイドフェンダーなどにより3ナンバーボディ化とし、あわせて室内トリムや加飾、シート表皮などを専用とした。

とくに目を惹くのは外観である。

前後の造形には先に発表されたアリアの流れを汲んだデザインを採用。

日産の先進性とプレミアムの象徴として誕生したアリアのイメージを投影したのはeパワー車のリーダーたるポジションを印象付けている。

母型となるノートもコンパクトカーではプレミアム志向が強いモデルだが、先代eパワー車の車格を引き継ぐ、いわばノートらしさとの兼ね合いを取った設計あるいは設定だったが、オーラはノートの頸木を解いて上級発展したモデルと考えると理解しやすいだろう。

エクステリア アリアのイメージ踏襲

全幅をノートから40mm拡大して1735mmとしているが、片側20mmの拡大代を肉眼で捉えるのは難しい。

フロントフェンダー周りの張り出しが多少目立つ感じはするが、ノートと基本造形が同じなので大差なくも思える。

日産ノート・オーラ
日産ノート・オーラ    神村 聖

オーラの外観面での特徴はフロントマスクとタイヤ/ホイールである。

フロントマスクはノート同様に日産のファミリーフェイスとなるVモーションを基本にしているが、より鋭くなったランプグラフィックやエッジ処理、抑えの利いたメッキ加飾などによりダイナミックでありながらシックな趣を備えている。

また、フロントマスクのキーとなる造形は先に登場したEVのプレミアムSUV、アリアのイメージを踏襲したものであり、それも先進とプレミアムな印象を強調している。

装着タイヤは全車とも205/50 R17を採用。これにより前後トレッド及び最小回転半径が拡大。タイヤ直径の拡大は15mmでしかないが、2インチアップのホイールで足元の印象も大きく変わった。

インテリア 芸が細かい

インテリアの基本造形はノートと共通しているが、メーターパネルや加飾、シート表皮を専用とすることでプレミアム感の向上を図っている。

まず目につくのが助手席前インパネやセンターコンソールに施された木目調加飾だ。

日産ノート・オーラ
日産ノート・オーラ    神村 聖

単なるプリントではなく、木目を立体的に再現。微小な溝を木目柄と一致させるなど中々芸が細かい。

シート表皮はG(ベース仕様)に良質なカジュアル感をもたらすツイード、上級設定のGレザーエディションにはベースと表皮の間に30mmのワディング(裏打ち材)とウレタンを挟み込み着座感の向上を図った本革三層構造シートを採用。

同本革シートはスカイラインシーマにも採用され、オーラの車格を超えたアイテムの1つでもある。

メーターパネルはコンパクトクラスで最大級の12.3インチTFT液晶パネルを採用。

7インチ+5インチパネルのノートでは表示できなかった詳細な地図表示や鮮やかなグラフィックが特徴であり、オプション設定の9インチセンターディスプレイと連続感を持たせグラスコックピット感を演出している。

記事に関わった人々

  • 川島茂夫

    Shigeo Kawashima

    1956年生まれ。子どものころから航空機を筆頭とした乗り物や機械好き。プラモデルからエンジン模型飛行機へと進み、その延長でスロットレーシングを軸にした交友関係から自動車専門誌業界へ。寄稿していた編集部の勧めもあって大学卒業と同時に自動車評論家として自立。「機械の中に刻み込まれたメッセージの解読こそ自動車評論の醍醐味だ!」と思っている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事