【早くも上級ノート】新型日産ノート・オーラ 価格/外装/内装/装備を解説 プリウス競合か?
公開 : 2021.06.15 10:30 更新 : 2021.10.09 23:18
遮音対策強化 タイヤの上級化
車体フレーム、およびサスペンションはノートと共通。
というよりも3ナンバー化のための外板の一部を除けばノートそのものといってもいいが、遮音対策の強化とタイヤのグレードアップがオーラのシャシー面の特徴となる。
フロントフェンダー内に遮音材として発泡スチロールを挿入するなど、ノート自体がコンパクトカーとしては異例といえる程の騒音対策が施されているが、オーラではルーフへの遮音材付加とフロントサイドウインドウへのあわせガラスを採用されている。
風切り音などの車外騒音も含めて総合的な静粛性の向上が図られた。
サスペンションは前ストラット/後トーションビームを採用。FF車では標準的なタイプであり、4WD車のリアサスはデフを車体に固定したド・ディオン式を捉えてもいいだろう。
なお、ノートに対しては前後トレッド、最低地上高が拡大しているが、装着タイヤサイズを考慮するなら、サス本体はノートと共通とみるべきだろう。
パワートレイン 加速性能改善
パワートレインには1.2Lの3気筒エンジンを発電機として用い、駆動力のすべてを電動モーターで賄うシリーズ式ハイブリッドを採用する。
駆動モーターへの電力供給はエンジン(発電機)とHV用バッテリーからおこなう。HV用バッテリーの充電はエンジンと回生発電による。
4WDの後輪駆動は前輪とは独立した電動駆動を採用。
前輪駆動用よりはパワーダウンしているものの最高出力はRAV4 e-Fourの後輪駆動用モーターを10kW上回る50kWとし、幅広い負荷領域で前後の駆動力配分を制御できるのが特徴だ。
これらのハードウェアの構成はノートと共通しているが、制御プログラムの変更により前輪駆動用モーターの最高出力を約18%、最大トルクを約7%増加。車重増は3%弱なので動力性能の向上、とくに高速加速性能に期待できる改善である。
HVでは珍しくブレーキシステムは油圧式を用いるが、回生充電効率向上のためエンブレ回生を強化した走行モード設定もノート同様である。
目玉のプロパイロット/音響
機能装備の品揃えはBOSEのオーディオシステムを採用する以外はほぼノートと同じだ。
ただし、ノートではS以上にオプション設定となるインテリジェントルームミラーとAVMは全車標準装着になるなど、標準状態での装備は充実している。
また、日産車のセールスポイントの1つであるプロパイロットはナビ/BOSEオーディオ/ニッサンコネクトなどとのセットオプション設定である。
目玉装備のBOSEオーディオは機能面でも特徴的だ。
前席のヘッドレスト内左右にスピーカーを内蔵し、前席限定ながらリスニングポジションに拘わらず最適化された音を実現。
隣のヘッドレストからの音漏れを逆位相音で消すという凝った設計だ。
また、生成した反響音により音場環境を簡単に変更できるのも特徴。前席と後席の格差が気になるところだが、後席でもBOSEらしさを味わえるようにチューニングしているとのこと。
オーラを選ぶ価値を高める装備の1つといえよう