【8年ぶり全刷新】新型フォルクスワーゲン・ゴルフ8 日本仕様は全マイルドハイブリッド 価格/内外装/スペック解説
公開 : 2021.06.15 11:00 更新 : 2021.10.11 14:49
先進運転支援システムを標準装備
フロントサスは全グレード共通だが、リアサスは2種類が用意されている。
エントリーグレードのアクティブがトーションビーム、上級モデルのスタイルとRラインは4リンクとなる。
ステアリングはアクティブとスタイルが先代より若干ダイレクトなレシオになったほか、Rラインにはロック・トゥ・ロック2回転のプログレッシブなシステムを装備する。
一方「ドライビングアシスト機能」は、先代の渋滞時から全車速追従にバージョンアップされたACCとレーンキープアシストの連携で構成される「トラベルアシスト」により実現。
ステアリング上のスイッチで操作し、あとはステアリングを握るだけで、渋滞時から巡航までリラックスしたドライビングが可能になっている。
新型ゴルフはこれらの先進運転支援システムが標準装備されるが、ライバルであるメルセデス・ベンツAクラスやBMW 1シリーズはすでに標準装備されている。
ここは日進月歩の分野だけに仕上がりが気になるところだ。
パワートレイン 全車マイルドハイブリッドに
エンジンは1.5 eTSIと1.0 eTSIの2種類。
どちらも型式はEA211evoだが4気筒と3気筒という違いがある。
また新型ゴルフのコンセプトでもある「電動化」に則り、どちらもBSG(ベルトスタータージェネレーター)を備えたマイルドハイブリッド・ユニットとなっている。
1L 3気筒ターボの最高出力は110ps、最大トルクは20.4kg-mで、これにモーターによる13psと6.3kg-mが追加されることになる。
ちなみに先代の最小ユニットだった1.2Lターボのデビュー当時(2013年)は105ps、17.8kg-m。新型は車重が70kgほど重くなってはいるので、新型パワートレインの評価はマイルドハイブリッドの電動ブースト効果によって決まることになりそう。
コースティングからのスムーズなエンジン再始動もBSGの仕事なる。
ギアボックスは7速DSGで、ステアリング裏のパドルでスポーティに操れる点も踏襲されている。
必須オプションはそこまで多くない?
前述のトラベルアシストやプリクラッシュブレーキシステムの「フロントアシスト」をはじめとする予防安全の重要なものはほぼ標準装備となっている。
純正のインフォテインメントシステムである「ディスカバー・プロ」パッケージは19万8000円のオプションで、エントリーモデルのゴルフeTSIアクティブ・ベーシック以外で選択可能。
つまりエントリーグレードは辛うじて200万円台のプライスタグを掲げているが、現実的な選択肢はeTSIアクティブより上ということになりそうだ。
また他のフォルクスワーゲン車にも用意されはじめたLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」や駐車支援システムなどを中心に構成されるテクノロジーパッケージ(16万5000円~20万9000円)も新型ゴルフを「らしく」乗るためには欠かせない装備といえる。
それらのオプションを追加してもまだAクラスや1シリーズといったライバルに対する価格的なアドバンテージはあるはずだ。