【若者はすんなり、オジサンもすぐに慣れる】フォルクスワーゲン・ゴルフ8代目1.5 eTSIスタイル試乗

公開 : 2021.06.15 11:25  更新 : 2021.10.11 14:49

全身に宿る未来感 5年後でも通用?

未来感溢れる走りの完成度は、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)をはじめとするADASによって決まる。

先代は渋滞時という条件付きだったが、新型は全車速追従にグレードアップしていた。

フォルクスワーゲン・ゴルフ8の自動でおこなわれるステアリング操作がとにかく緻密と筆者。早めに小さい舵を当てるので安心感があるという。
フォルクスワーゲン・ゴルフ8の自動でおこなわれるステアリング操作がとにかく緻密と筆者。早めに小さい舵を当てるので安心感があるという。    神村 聖

VWが「トラベルアシスト」と呼ぶACCとレーンキープを合わせたシステムは、自動でおこなわれるステアリング操作がとにかく緻密。早めに小さい舵を当てるので安心感がある。

ACC使用時の1.5Lエンジンも、シフトダウンして急加速みたいなこともなくジェントルな速度調節に徹している。Cセグとかハッチバック車としては現状最高レベル。

一般道のきついカーブの追従ではBMWのそれに一歩劣るが、高速道路で使う限り、その完成度は高かった。

小一時間ほど運転していると、シンプルな操作系にもほぼほぼ慣れてきた。われわれ世代(アラフィフ)は日頃からスマホの身勝手な(笑)OSアップデートで鍛えられているからかもしれないが、すぐに直感的に扱えるようになる。

運転免許を取る前からスマホを扱っている世代なら、より自然に溶け込めるはずだ。地図の縮尺変更などはセンターモニター下のタッチスライダーに指2本(1本はボリューム操作)で触れて直感的に操作できるのだ。

ゴルフは流行り廃りで買うものではなく、2回くらい車検を更新してじっくり乗るというオーナーも多いはず。

これから5年後の自動車世界ほど読みづらいものはない。けれど新型ゴルフの出来を考えれば、5年後に強い型遅れ感を感じることはないと言い切れる。

フォルクスワーゲン・ゴルフ 1.5 eTSIスタイルのスペック

価格:371万円
全長:4295mm
全幅:1790mm
全高:1475mm
ホイールベース:2620mm
車両重量:1360kg
パワートレイン:直列4気筒1497ccターボ+48Vマイルドハイブリッド
最高出力:150ps/5000-6000rpm
最大トルク:25.5kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ

フォルクスワーゲン・ゴルフ8のトランクルーム。
フォルクスワーゲン・ゴルフ8のトランクルーム。    神村 聖

記事に関わった人々

  • 吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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