【8代目の1L 気になるのはむしろこっち?】フォルクスワーゲン・ゴルフ8 1.0 eTSIアクティブ試乗

公開 : 2021.06.15 11:40  更新 : 2021.10.09 22:57

強く新型ゴルフを体感できるのは?

1.5Lの4気筒エンジンにもコースティング機能は付いている。だが実際に1.5Lモデルをドライブしていて印象に残っているのはACT(気筒休止)の方だった。

作動状況がメーターパネルの右端に表示されるのだ。

フルデジタル化されたフォルクスワーゲン・ゴルフ8のメータークラスター。走行しながら回転数を注意すると積極的に「0rpm」となる。体感ではほとんど気づかない。
フルデジタル化されたフォルクスワーゲン・ゴルフ8のメータークラスター。走行しながら回転数を注意すると積極的に「0rpm」となる。体感ではほとんど気づかない。    山本佳吾

1LエンジンにACTは付かないのだが、これだけ細かくon、offを繰り返す賢いコースティング機能があれば効率の良さを十分に体感できる。

リアサスによるドライブフィールの違いは、今回のようにごく普通に街中や高速道路を走らせている限りは微々たるものだった。

勢いよくステアリングを切り込んだ時の反応が少し遅れるような感じがするのだが、これは16インチ・タイヤも影響しているのかもしれない。

乗り心地に関しても、1名乗車でもゴツゴツしたような感じは皆無だった。

標準装着のタイヤは、16インチ、17インチともかなりしっかりと角が取られている。実際に見た目通りの乗り味、しっとりとしたコーナリングフォースの立ち上がりを提供してくれる。

4本の縦溝もかなり太く入っているので、205幅(16インチ)と言っても実際の接地面積はかなり小さそうだ。

1.5Lモデルのゴルフ・スタイルの試乗では「ドイツ的な質感より、効率の良さが強調されている」と記した。

だとすれば、1Lモデルは輪をかけて効率が良い1台といえる。

個人的には1Lのゴルフ・アクティブに、SSDナビを含むディスカバープロ・パッケージのオプションを追加するだろう。

それで十分に「最新のゴルフ」を味わえるはずだ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 eTSIアクティブのスペック

価格:313万円
全長:4295mm
全幅:1790mm
全高:1475mm
ホイールベース:2620mm
車両重量:1310kg
パワートレイン:直列3気筒 999ccターボ+48Vマイルドハイブリッド
最高出力:110ps/ 5500rpm
最大トルク:20.4kg/2000-3000rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ

フォルクスワーゲン・ゴルフ8共通のシフトノブ。指先で上部を手前や奥に「倒す」ことでギアを変えられる。
フォルクスワーゲン・ゴルフ8共通のシフトノブ。指先で上部を手前や奥に「倒す」ことでギアを変えられる。    山本佳吾

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事