【DBX生みの親】マシュー・ベッカー アストン マーティン車両特性エンジニア AUTOCARアワード2021
公開 : 2021.06.15 20:05
憧れのクルマ
関わりたかったクルマ3選
マシュー・ベッカーが仕事で取り組みたかった3台のクルマについて尋ねた。
ポルシェ911 GT3:「エンジニアの多くは、ポルシェの911 GTカーのファンです」
マクラーレン720S:「マクラーレンに乗ると、ロータスに似た感じがします。720Sは、快適性、パフォーマンス、フィーリングのバランスが取れています」
ロータス・エラン26R:「シルバーストンでレースをしたことがありますが、クルマのシンプルさ、つながり、楽しさを思い出させてくれました」
リチャード・パリー・ジョーンズについて
ベッカーの謙虚さは、アストン マーティンに入社した際、非常勤取締役のリチャード・パリー・ジョーンズに師事を依頼したことからもうかがえる。
「彼とは、おそらく隔月で会っていました。わたしがやっていることについて、キャリアだけでなく日々の課題も含めて話していました。彼はカウンセラーのような存在でした。
「彼と初めて会ったのは2007年だったと思います。最初に気づいたのは、彼がすべての数字やデータに精通しているということでした」
パリー・ジョーンズとのテストドライブについては次のように語っている。
「彼は、ダイナミクスだけでなく、共振、ブレーキの感触、スロットル・フィーリングなど、クルマ全体をセクションごとにチェックする方法をとっていました。でも、必ずステアリングから始めるのです。彼の指導が受けられないのは寂しいですね」