【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・アルテオン 広く快適 走りは穏当 PHEVの利点は小さい
公開 : 2021.06.19 20:25 更新 : 2021.07.27 14:50
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
インフォテインメント
アルテオンのディスカバー・メディア・ナビゲーションシステムは、フォルクスワーゲンのインフォテインメントシステムが内製プログラムになる前のことを思い出させる。はっきりいうなら、ひどいことになる前を、だ。
新型ゴルフに搭載された同種のシステムは、不調や待ち時間に悩まされ、ベンチレーションや音量調整までタッチ操作式だったので、直観的でなく、ときにレスポンスが悪いこともあった。フォルクスワーゲンはこの新型システムの悪癖を修正するべく動いているが、ソフトウェアのアップデートで改善できることにも限度はある。
幸いにもアルテオンのインフォテインメントシステムは、グラフィックが鮮明でメニューはシンプル。また、重要な機能には実体スイッチが割り振られている。ハイブリッド仕様には専用の情報表示も用意され、そこでバッテリーの充電に関するセッティングもできる。走行中はエンジンを用いて充電することも可能だ。
難点は、携帯電話のワイヤレス充電器が設定されていないこと。そして、10.3インチディスプレイを用いたデジタル計器盤が、それほどシャープな表示ではないことだ。
燈火類
テスト車には1180ポンド(約16.5万円)IQライトことマトリックスLEDヘッドライトが装備されていた。高価だが、標準装備の自動レベル調整ライトより優れた選択だ。
ステアリングとペダル
アルテオンは、ドライビングポジションにMQB使用モデルらしさが出ている。ズレなく整えられているが、それほど低くはなく、ルックスから期待するような軽いスポーティなフィールはない。