【初の電動SUV】次期ポールスター3 米国で生産決定 ティザー画像公開
公開 : 2021.06.18 06:05
ポールスター初のSUV、「3」が米国で生産されることが明らかに。納期短縮や環境負荷低減を目指します。
米国市場重視の姿勢
ポールスターの3番目のモデルは、パフォーマンスを重視した電動SUVで、来年、米国で生産を開始する。
ポールスターの数字を使ったネーミング方法に基づき、「3」と呼ばれるこのSUVは、親会社であるジーリーの新しいSEAプラットフォームを採用する。
3は、米サウスカロライナ州にあるボルボのリッジヒル工場で、現行のS60や次世代XC90とともに製造される。
米国は、ポールスターのモデルが現在生産されている中国に次いで、世界で2番目に大きなEVのグローバル市場だ。
ポールスターのCEOであるトーマス・インゲンラートは次のように述べている。
「ポールスター3は、米国のお客様のために米国で製造されます。わたしは、ここ米国で初めてポールスターのビジョンを伝えたときの大きな反響を覚えていますし、当社初のSUVがサウスカロライナ州で生産されることを誇りに思います」
「これからは、米国はもはや輸出市場ではなく、ホームマーケットなのです」
SEAプラットフォームで性能向上狙う
米国での生産は、国内ユーザーへの納期短縮や、世界各地への輸送による環境負荷の軽減などのメリットがあると言われている。また、ポールスターは、3を競争力のある価格帯で提供することができるとしている。
3のスタイリングについてはまだ公表されていないが、デザイン担当のマックス・ミッソーニは以前、未来的なコンセプトカー「プリセプト」の影響を強く受けているとAUTOCARに語っている。
「あのクルマのデザイン哲学は、ポールスター3をはじめとする将来のクルマに期待できるものであり、期待すべきものなのです」
ポールスター3は、ジャガーIペイスやテスラ・モデルXのライバルとして位置づけられており、SEAプラットフォームを採用することで、競争力のあるレベルのパフォーマンスを実現することが期待されている。
このプラットフォームを採用した最初のクルマである中国のジーカー(Zeekr)001は、最大容量(100kWh)のバッテリーで最大700kmの航続距離を実現し、543psのツインモーターを搭載して0-100km/h加速を3.8秒で達成している。
一方、ポールスターは航続距離を最大化するために、空力効率を重視することを明らかにしている。
そのほかにも、ポールスター2で採用されたグーグル製のインフォテインメント・システムや、「安全性を重視したハイエンドの自動運転機能」などを搭載している。
ポールスターは、2と同様に、3にもサスペンションやブレーキを強化した専用のパフォーマンス・パックを導入する予定する予定だ。