ジャガーXEの概要を発表
公開 : 2014.03.05 22:55 更新 : 2017.06.01 02:13
ジャガーXEとネーミングされたベイビー・サルーンは、この先12ヶ月以内に発売される予定だが、その発表がジュネーブ・モーターショーの会場で行われた。
£30,000(510万円)以下の価格が付けられるこのサルーンは、XFの下に位置するモデル。正面のイメージ、ベアシャシー、そしてエンジンの写真が公開された。
そのベアシャシーの写真からは、非常に短いリア・デッキと急傾斜したリアのウインド・スクリーンが見て取れる。従来の3ボックス・サルーンというよりはファストバックに近いスタイリングと予想される。また、フロントは低いノーズと低いボンネットを持つことがわかる。
XEはアルミニウム製のモノコックを持つ最初のジャガーとなる。ジャガーは「このクラスで最も最先端で、最も効率的で、最も緻密なスポーツセダン」だとコメントしている。
XEはジャガーの新しいアーキテクチャーをベースとしたモデルで、そのアーキテクチャーは最初にC-X17 SUVで公開されたものだ。
エンジンはJLRの新しい4気筒エンジン・ファミリーが使用されることも認めている。このエンジンはインゲニウムと呼ばれ、ウォールバーハントンのJLRの新しいエンジン工場で生産が行われる。
この4気筒エンジンは最高速度300km/hに達するモデルのパワーユニットとなることも可能であるし、同時に100g/km以下のCO2排出量をマークすることも可能だ。搭載方法は横置き、縦置きの両方に対応し、駆動はRWDか4WDを選択できる。
ジュネーブ・モーターショーの会場で、ジャガー・ランドローバーのCEO、スペッツは、「われわれは2、3週間前に、軽量、低フリクション、ロー・エミッションの新しい4気筒ガソリンおよびディーゼル・エンジンを発表した。インゲニウムと呼ばれるそのシリーズは、新しいジャガーのスポーツ・セダン、XEというネーミングのモデルに搭載されることになる。そして、そのXEは今年後半にはプロダクション・モデルを公開できる予定だ。」と話した。
XEはアルミニウムのサスペンション・コンポーネンツを持つと考えられる。特にライバルとなるBMW 3シリーズと戦うためには必要な構成だ。
デザイン責任者のイアン・カラムは、「ジャガーXEは、どこから見てもモダンなジャガーだ。サイズはコンパクトだが、ビジュアル的には強いインパクトを持っている。ユーザーは、このミッドサイズ・ジャガーに大きな期待を寄せている。それに応えなければならないし、プレミアムな存在でなければならない。ジャガーは見た目にもエキサイティングで、その走りは輝いていなければならない。ジャガーXEは、まさにそれが表現できたクルマである。」とコメントしている。
ラルフ・スペッツは、「われわれのライバルは、驚くべきデザインで、驚くべきドライブ・フィーリングを持ち、驚くべき耐久性を持っている。われわれはそれに対抗できるものを創りあげなければならない。ジャガーの強さは人にある。そしてその人の力を製品に反映させなければならない。」とも語っている。
ジャガーのボス、エイドリアン・ホールマークは、3シリーズのライバルとなるXEは、ドライブ・フィーリングや先進技術、そしてそのデザインでライバルを引き離すものをもっていなければならないとしている。「われわれは、ひとつのキーをジャガーF-タイプで掴んだ。それはクルマがどうあるべきかという純粋なものだ。今度は、ベイビー・サルーンにそれを反映させなければならない。」と述べている。
ジャガーXEは、サルーンのほか、エステート、クーペ、コンバーチブルのボディが用意されることになる。販売は2015年中頃からだが、今年の後半には技術的な詳細が発表されることになる。