【何でもできるオフローダー】トヨタ・ランドクルーザーの70年 歴代モデルをイッキ見
公開 : 2021.06.22 06:05 更新 : 2021.07.27 14:44
何十年にもわたってトレンドをリードしてきたランドクルーザー。世界中で愛されるオフローダーの歴史とは。
もくじ
ー陸上の巡洋艦、ランドクルーザー
ーランドクルーザーの前(1950年代)
ー20系(1955年)
ーランドクルーザーの米国デビュー(1958年)
ー40系(1960年)
ー50型(1967年)
ー60系(1980年)
ー70系(1984年)
ー80系(1990年)
ー初代プラド(1990年)
ーレクサスLX 450(1996年)
ー2代目プラド(1996年)
ー100系(1998年)
ー105系(1998年)
ーレクサスLX 470(1998年)
ー3代目プラド(2002年)
ー200系(2007年)
ーレクサスLX 570(2007年)
ーFJクルーザー(2007年)
ー4代目プラド(2009年)
ー300系(2021年)
陸上の巡洋艦、ランドクルーザー
ビバリーヒルズからブルキナファソまで、トヨタのランドクルーザーはあらゆる光景を見てきた。
ランドクルーザーは、ジープCJなどのオフロードカーと同様に軍用車をルーツとしているが、何世代にもわたって世界中の農家や探検家、そしてファンに愛されてきた。しかし、CJの精神が受け継がれているラングラーとは異なり、ランドクルーザーはどこへでも行ける「高級車」へと変貌を遂げた。その始まりはこうだ。
ランドクルーザーの前(1950年代)
トヨタがオフローダーの分野で第一歩を踏み出したのは、1950年代初頭に警察予備隊(現在の自衛隊)向けにBJというジープのような試作車を開発したときだった。
1951年に最初の試作車を製作し、政府関係者がオンロード、オフロードで試乗したが、最終的には三菱が選ばれた。トヨタはプロジェクトを変更し、農家やオフロードを走る人など、頑丈な4×4を必要とする人を対象とした民間用モデルを作ることにした。このモデルは約300台が生産された。
20系(1955年)
1954年にランドクルーザーを発表したトヨタは、翌年に初の大規模なモデルチェンジを行った。「20系」と呼ばれ、軍用車のイメージを払拭したデザインと、トヨタの「F型」直6エンジンを搭載した4WDにリニューアルされた。
ショート・ホイールベース、ロング・ホイールベース、ソフトトップ、ハードトップ、バンなど、さまざまな仕様が用意されていた。1959年には、海外からの要望に応えて、4ドアのエステートタイプもラインナップに加わった。
ランドクルーザーの米国デビュー(1958年)
ランドクルーザーは米国が大きな市場になると考えられていたが、トヨタが米国に販売部門を設立したのは1958年だった。この年、米国で販売された4WD車はFJ25のみで、現在ユタ州の博物館に展示されている(写真)。また、トヨペット・クラウンを287台販売している。
40系(1960年)
1960年、20系を全面的に進化させた40系が登場。歴代ランドクルーザーの中でも最も有名なモデルとなった。FJ40とも呼ばれるこのモデルは、米国の20系のオーナーから寄せられた意見をもとに開発されたという。サスペンションを柔らかくして快適性を向上させたり、フリーウェイでの走行に適したものにしたり、インテリアをもう少し乗用車らしくしたりした。
また、今回も非常に多くの仕様が用意されており、個人ユーザーの間では、サファリマシンから回収トラックまで、さまざまな用途に使われていた。その後、トヨタは40系の改良を重ね、1984年に国内生産を終了した。
ブラジルでは「バンデランテ(Bandeirante)」と呼ばれ、メルセデス・ベンツのエンジンが搭載されることもあったが、2001年までFJ40は生き続けた。