【何でもできるオフローダー】トヨタ・ランドクルーザーの70年 歴代モデルをイッキ見
公開 : 2021.06.22 06:05 更新 : 2021.07.27 14:44
50型(1967年)
ランドクルーザーは1967年に発売された50型から、より乗用車らしくなった。ドライブトレインのほとんどを40系と共有しながらも、ジープ・ワゴニアなど、急成長していたSUVセグメントのライバルに対抗するため、ルーフを固定した4ドアのみのモデルとして登場した。
オフロード性能は失われておらず、平日は街中を運転し、週末には冒険に出かけるための、頑丈で広いファミリーカーを求めるユーザーを主な対象として開発された。
50型はワゴニアと同様に、当時米国の道路を闊歩していた巨大なステーションワゴンの代替品として販売された。SUVブームのきっかけとなったモデルの1つであり、ローバーがオンロード志向のレンジローバー(1970年に登場)を開発するきっかけとなったオフロード車でもある。
60系(1980年)
トヨタは、40系が競合するセグメントではアップデートが少なかったため、基本的なデザインを変えずに何年も人気を保ち続けることができた。しかし、1970年代後半のSUVは、1960年代とはまったく違うものになっており、市場の主流は急速に変化していた。
1980年に発売された60系ランドクルーザーは、このような流れの中で誕生し、その後の後継モデルの方向性を決定づける重要な役割を果たした。50型よりもはるかに快適で、エアコンやフロント・シートヒーターなどの装備も充実しており、一部の市場では後に6気筒ターボディーゼルを搭載した。
70系(1984年)
1984年に登場した40系の後継モデルは70系と呼ばれ、60系のスタイリングを参考にしながらエクステリアデザインを一新した。快適性よりもオフロード性能を重視するユーザーのために、40系よりもはるかにベーシックなデザインとなった。40系の長寿記録を破るとは誰も思っていなかっただろうが、驚くことに70系は2021年も生産され続けている。
ハンターが使う2ドアのオフロード車から、消防車、兵員輸送車、キャンピングカーまで、37年間で何十種類ものバリエーションが作られてきた。中には鉱山で働いていたものもある。
80系(1990年)
1990年に発売された80系は、ランドクルーザーが初めてラグジュアリー・セグメントに進出したモデルと言われている。60系よりも大型化し、空力特性を向上させたデザイン、上質な素材を使用したキャビン、そして多くのモデルでフルタイム4WDシステムを採用した。
国連などの大手バイヤー向けにベーシックなモデルも用意されていたが、80年代に製造されたほとんどのモデルがハイオプションであった。