【何でもできるオフローダー】トヨタ・ランドクルーザーの70年 歴代モデルをイッキ見
公開 : 2021.06.22 06:05 更新 : 2021.07.27 14:44
初代プラド(1990年)
フルサイズのランドクルーザーと70系の間にできた隙間を埋めるように、トヨタは1990年に初代プラドを発売した。
一部の市場ではランドクルーザーIIと呼ばれていたこのモデルは、70系の関連モデルではあるが、オールテレイン性能とオンロードでの快適性のバランスを取ることを目的とした、軽量なモデルであった。
レクサスLX 450(1996年)
ランドクルーザーの取引価格が高騰し、より高級なランドクルーザーを求める声が高まったため、トヨタ自動車のレクサス部門は1996年に米国市場で80系ベースのLX 450を発売したのである。
この2つのオフロードカーを見分けるには、熟練した目が必要だった。レクサスは、LXにブランド専用のエンブレムを付け、本革を使った高級感のある内装を施し、専用のボディカラーを用意しただけだった。今にして思えば、初代LXは後付けで作られたものだったが、その成功が次の世代への道を開いたのである。
2代目プラド(1996年)
1996年に発売された2代目プラドは、トヨタが世界中の部品をかき集めて開発したモデル。70系とフルサイズのランドクルーザーの中間に位置するプラドは、米国で販売されているピックアップトラックのタコマや世界的に販売されている4ランナーと多くのパーツを共有していた。
米国では販売されておらず、ランドクルーザーでは大きすぎる欧州や日本が主な市場だった。
100系(1998年)
1998年、トヨタはランドクルーザーをさらに進化させた100系を発売した。ボディ・オン・フレーム構造のまま、シリーズ初のV8エンジンを搭載し(6気筒もあり)、ステアリングシステムを改良して運転のしやすさを向上させたのだ。
また、フロントに独立懸架式サスペンションを採用したほか、油圧式の車高調整システム「アクティブ・ハイト・コントロール(AHC)」を設定するなど、オンとオフの快適性を高めた。
105系(1998年)
100系には誰もが満足していたわけではなく、「ランドクルーザーは進化しすぎた」という意見もあった。そんな声に耳を傾けたトヨタは、1998年、機能を削ぎ落としたヘビーデューティー・バージョン「105系」を発表した。
開発は比較的シンプルで、80系のフレームに100系のボディを載せて「これでよし」としたものだった。そのため、105はパートタイム4WDシステムとソリッドアクスルを採用した。ほとんどの105は国連などに販売されたが、オーストラリアでも人気があった。