【CX-5/CX-8なくなる?】マツダが明かした新商品戦略 ラージ商品群の今後
公開 : 2021.06.24 05:45
「スカイアクティブ」フェイズ2 マツダ3を皮切りに
スカイアクティブ・テクノロジー・フェイズ2は、2018年のマツダ3から始まり、マツダがスモール商品群と呼ぶ、スカイアクティブ・マルチソルーション・スケーラブルアーキテクチャーによるモデル拡充を進めた。
パワートレインでは、過給器とマイルドハイブリッドを併用するマツダ独自技術のスカイアクティブXを量産した。さらに、新しい商品思想としてMX-30を導入し、パワートレインではマイルドハイブリッドをベースとして、2021年にEV、そして2022年に待望のロータリーエンジンを発電機として使うレンジエクステンダーの登場が決まっている。
スモール商品群のハードウエアについて「基本的な開発は完了している」(廣瀬氏)として、現在はフェイズ2でのラージ商品群の商品化を目指す段階だ。
ラージ商品群の特長は、直列エンジンによるFR(後輪駆動車)がベースであることだ。
今回、具体的なエンジンラインナップが明らかになった。それによると直列6気筒ではスカイアクティブG/D/Xの3種類。また、直列4気筒はスカイアクティブGのみ。
電動化では、スカイアクティブXのほかに48Vマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドがある。
さらに、バイオ燃料や合成燃料、そして水素を燃料として活用する開発を進める。
次世代CXモデル どう生まれ変わる?
フェイズ2では、2025年までにグローバルでEVを3モデル、プラグインハイブリッドを5モデル、ハイブリッドを5モデルと合計13モデルを導入するとしている。
仮に横置きFF車であるCX-5とCX-8とスモール商品群としてモデルチェンジすると、スモールという名称からも違和感を持つ人が多いはずだ。
となれば、CX-5とCX-8はラージ商品群の中で縦置きFR車として生まれ変わることになり、CX-50とCX-80いうモデル名の変更を伴う刷新になる可能性が高い。
CX-5の開発担当者は直近での商品改良における報道陣向け試乗会の際、「現世代の改良をやり切る」との表現を使った時点で、筆者としてはCX-50とCX-80への完全移行が濃厚というイメージを持った。
さらに言えば、スカイアクティブ・テクノロジー・フェイズ3ではトヨタとの協業によるEVモデルが2025年以降に複数登場する。
それらの中には、MX-50 EVやMX-80 EVを名乗るモデルが含まれているのかもしれない。今回のプレゼンの最後は、マツダのコーポレートビジョンを示した。
「わたし達はクルマをこよなく愛しています。人々とともに、クルマを通じて豊かな人生を過ごしていきたい。未来においても地球や社会とクルマが共存している姿を思い描き、どんな困難にも独創的な発想で挑戦し続けています」
次世代CXモデルたちの登場が、いまからとても待ち遠しい。