【詳細データテスト】トヨタ・ミライ ゆったりした快適な走り 後席と荷室は広くない とにかく安い
公開 : 2021.06.26 20:25
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
インフォテインメント
ミライが標準装備するデジタルメーターは8.0インチのディスプレイを用いるが、テスト車はよりワイドな10.1インチ画面にアップグレードされていた。これに組み合わされるセンターのタッチ式ディスプレイは12.3インチ。その眺めは、最近のメルセデスのようだ。
センターディスプレイではインフォテインメントシステムやコミュニケーション系、ナビゲーションの操作ができるほか、パワートレインの作動状況を表示し、必要とあれば異なる複数の機能を分割表示できる。それぞれの機能は横方向にスライドさせて動かせるので、助手席からのアクセスも容易だ。
Android AutoとApple CarPlayは標準搭載で、トヨタのダイナミックナビゲーションのサブスクリプションは3年分が車両価格に含まれる。JBL製の14スピーカーオーディオも全車に装備されている。
しかし、全般的にみれば、このクラスで最高レベルのシステムとは言い難い。シャープさや反応遅れのなさは、BMWのiドライブやメルセデスのMBUXと比べ明らかに劣っているからだ。
燈火類
ミライには、自動光軸調整式LEDヘッドライトが標準装備。光の広がりは良好だ。シャープなレンズのデザインには、トヨタの空力志向があらわれている。
ステアリングとペダル
ドライビングポジションには、なんの不満もない。高いスカットルがそう感じさせるほど、低く寝そべった着座姿勢というわけではないが、オフセットは皆無で、調整もかなり効く。