【飛躍的に2代目を超えた】新型 日産キャシュカイへ英国試乗 1.3LマイルドHV 前編
公開 : 2021.07.04 08:25
ひと回り広く質感を高めたインテリア
リアシート側は、膝まわりで28mm広くなった。荷室容量は504Lへ大きくなり、クラスでは最大といえる数字になる。荷室フロアは高さを変えられたり、立てて空間を仕切れたりと多機能。リバーシブルで掃除しやすい面も用意されている。
ドアパネルの小物入れは大きく、リアドアは85度まで開くことができる。小さな子供を乗せる場面などで重宝するはず。毎日忙しいパパとママに酷使されるであろうキャシュカイ。スコダ・カロックなど、ライバルとも不足なく渡り合える実用性の高さだ。
インテリアの質感は、1ランク上の高級感を持たせようという試みが見られる。傷が付きやすそうなプラスティック素地のパネル類も足もとに用いられているが、手に触れる領域にはソフト加工が施された。
車内全体のデザインは、ボディほど大胆ではない。ダッシュボード中央には9.0インチのインフォテインメント・システム用タッチモニターが収まっている。使い勝手は良好だが、グラフィックはクラスベストには達していない。
反面、インターフェイスがタッチモニターへ集約される流れが強い中で、実際に押せるハードボタンやダイヤルが残されており、日産の判断を歓迎したい。ヘッドアップ・ディスプレイは、印象的なほど鮮明で見やすく表示エリアは大きい。
キャシュカイは快適な居心地で、レイアウトも好印象。上質さの面でフォルクスワーゲンを脅かすほどではないが、大幅に向上していることは間違いない。
ドアの隙間など、ボディパネルの収まりも良い。光沢の強い塗装も質感を高めている。
この続きは後編にて。