【7年ぶり全面刷新】メルセデス・ベンツ新型Cクラス 価格/サイズ/内装を解説 ワゴンも発売へ
公開 : 2021.06.29 12:42 更新 : 2021.08.27 14:43
新型Cクラス 内装
インテリア・デザインもエクステリア同様、新型Sクラスの要素を取り入れながら、Cクラスらしいスポーティさを加えている。
ダッシュボードは上下2つに分かれており、上部は翼のような形状に航空機エンジンのナセルを想わせる横長の新しい角型エアアウトレットを配置して、スポーティさを演出。
下部には大きなインテリアトリムがあしらわれ、センターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続く。
ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイは、ドライバー側に6°傾けている。運転席前の12.3インチ大型コクピットディスプレイはダッシュボード上部とインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見えるデザインとした。2枚のディスプレイは、どちらも表示のカスタマイズが可能だ。
ステアリングもメルセデスの最新世代のものを採用し、ナビゲーションや安全運転支援システムなどの各種設定を手元で完結できる。
AMGラインを選択すると、左右/中央それぞれのスポークがツインスポーク形状のスポーティなステアリングが装着される。
サイズアップに伴い、ホイールベースは現行型より25mmされたことで、後席のレッグルームは21mm、ヘッドルームも13mm(いずれも欧州参考値)拡大され、後席の居住性は向上している。
新型Cクラス パワートレイン
新型Cクラスでは、マイルドハイブリッドのISGとプラグインハイブリッドの採用で、全モデルが電動化されている。
「C 200」「C 200 4マティック」は、エンジン単体で204ps/30.6kg-mを発生する新型の1.5L 直4ガソリンターボを搭載。
「C 220 d」は、エンジン単体で200ps/44.9kg-mを発生する2.0L直4ディーゼルターボを選んだ。
いずれもエンジンとミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間ながら、最大で20ps/20.4kg-mのブーストが可能。
現行型の「C 200」よりもエンジン、モーターともに強力で、現行型のBSGマイルドハイブリッドシステムより効率的で瞬間的なブーストが可能となった。このシステムにより、回生ブレーキ/コースティングなどで燃費の低減に寄与するのはもちろんのこと、変速ショック/再始動時の振動の低減なども図られ、強力かつ洗練された乗り味を実現している。
「C 220 d」は、クリーンディーゼルとISGを組み合わせたモデルで、高トルク&省燃費のエンジンに、電気による緻密なサポートが加わった。
2022年内の日本導入が予定されている「C 350 e」は、204ps/32.6kg-mを発生する新型2.0Lの直4ガソリンターボに、最大129ps/44.9kg-mを発生する電気モーターを組み合わせたPHEV車。
内部に冷却システムを備えた25.4kWhのリチウムイオンバッテリーを採用し、回生ブレーキによるエネルギー回収能力を高め、電気のみで100kmの走行が可能だ。日常生活の近距離では、EVのように電気のみでの走行を主とし、遠距離ドライブではエンジンと併用することで、充電状況を気にすることなく使用できる。