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ジャガーの大ファンだと認める腕利きの自動車整備士、カール・ブリガムは、状態の良いX300系のXJRを探すために何年間も中古車サイトを検索し続けたという。

「殆ど諦めていました。しかしある時、日本から輸入された1台を発見したんです。すぐに見に行って、即決で買いました。まったくサビも見られず、素晴らしい状態でした」

「購入後は、すべてのブッシュ類を交換しています。サスペンションマウントにショックアブソーバー・トップブッシュ、ギアボックスのマウント、ラジエターサポートのブッシュなど。今は本来の調子で走りますよ」

「エンジンとAT、スーパーチャージャーなどすべての油脂類も交換済み。ボディの凹みも直して、大切に乗っています」

「1988年以来、ずっとジャガー一筋。X300系のXJRに乗って数年が経ちます。信頼性は高く走りも良い。もう1台の方は、26万8000kmほど走っています。英国では部品も入手しやすく、価格も手頃です」

「後継となる、X350系のスーパーチャージャー版V8が乗ったXJも所有しています。こちらは、電装系がちょっと問題ですね」

英国で掘り出し物を発見

ジャガーXJR（X308）

登録：2000年　走行：9万1600km　価格：1万3995ポンド（215万円）

もし一味違うジャガーがお好きなら、スピンドリフト・ホワイトのボディにアイボリーのレザー内装が組み合わされた、V8エンジンのXJRはいかがだろう。海外からの輸入だが、完全な英国仕様にコンバージョンして販売されている。

XJの専門ショップで整備を受け、1年間の保証付き。ボディパネルはオリジナルで、サビもない。電動サンルーフにクルーズコントロール、シートヒーターも装備されている。

ジャガーXJR（X300）

登録：1994年　走行：28万8000km　価格：5995ポンド（92万円）

たった102台が製造された、MT車の1台。珍しいXJRながら価格は手頃だ。ただし正直な売り手によれば、手に負える範囲でのレストアが必要なクルマ、だと表現されている。

2018年11月に車検は切れており、各部のメンテナンスは不可欠だろう。ボディは基本的に状態が良いというが、サビの具合は確認が必要。事前に自身の目でしっかり確認したい。安価にレアなXJRを手に入れられるかもしれない。

中古車購入時の注意点などは後編にて。

画像　高性能サルーン　ジャガーXJR（X300系）　直近のXJRとXE プロジェクト8も　全61枚