【次期XC90の姿】ボルボ 新型コンセプト・リチャージ公開 電動フラッグシップSUV
公開 : 2021.07.01 18:25
ボルボのフラッグシップSUV、XC90の次世代モデルのコンセプトが公開。自動運転技術を搭載するEVです。
車名は「XC90」ではなくなる?
ボルボは、次世代モデルの先陣を切るEV専用の新型XC90を予告する「コンセプト・リチャージ」を発表した。
ボルボは現在、XC40リチャージとC40リチャージの2台のEVをラインナップしているが、いずれも既存のCMAプラットフォームを採用している。ボルボは、新しいプラットフォームを採用した初のEVとして、XC90の後継モデルを来年発売し、2030年までにEVのみのブランドになる予定だ。
ボルボのCEOであるホーカン・サミュエルソンは、ポールスター3と密接に関連する次期電動SUVが「XC90」の名称を持たず、次世代のEV専用ボルボをリードする役割を示す新しいネームプレートを採用することを明らかにした。
「新しいボルボのフラッグシップSUVになりますが、この種のものとしては本当に初めてのもので、同じアーキテクチャーをベースにした多くのクルマが続いていくでしょう」
「SUVには『XC』の名をつけるという、これまでの命名方法とは異なります」
サミュエルソンはその車名を明らかにしなかったが、発売に近い時期に明らかにすると述べた。
デザインチーフのロビン・ペイジは、コンセプト・リチャージについて次のように述べている。
「ボルボ・カーズの完全EVのためのマニフェストであり、新しいタイプの車両でもあります。汎用性を高めた新しくモダンなプロポーションを示し、デザイン面でテクノロジーの可能性を表しています」
ミニマムなスカンジナビアデザイン
コンセプト・リチャージは、ボルボ車のデザインがEVでどのように変化するかを表現するために設計されており、スカンジナビアの伝統デザインの延長線上にある「より少なく、しかしより良く」という哲学に基づいて構築されている。
このモデルは完全にフラットなフロアを特徴としており、バッテリーはベース部分に組み込まれている。また、エンジンを搭載していないため前後のオーバーハングが短く、ホイールベースも延長されている。コンセプトでは観音開きのドアを採用しているが、市販モデルで採用されるかどうかは不明だ。
コンセプト・リチャージは、ボルボの新しいデザイン言語を表現しており、不要なデザイン要素の多くが取り除かれている。グリルは、ボルボのロゴと伝統的なシンボルが組み込まれた新しいフェイスに置き換えられている。
このクローズドグリルは車幅いっぱいに広がり、ボルボの伝統的な「トールハンマー」ヘッドライトと組み合わされる。フロントライトはLEDを使用しており、デイタイム・ランニングライトは必要に応じてヘッドライトに切り替わる。