【新型EVのイメージ公開】日産 英国にEVバッテリー工場新設 年間10万台分の供給確保
公開 : 2021.07.02 06:05 更新 : 2021.07.08 13:04
政府要人も日産の発表を評価
英国のボリス・ジョンソン首相は、日産がサンダーランドで新世代のEVを生産することと、エンビジョンのギガファクトリーの新設について、「英国と北東部の高度に熟練した労働者に対する大きな信頼の証」と評価している。
ジョンソン首相は次のコメントを発表している。
「この地域には30年以上の歴史がありますが、今回の発表はまさにEV革命の重要な瞬間であり、今後何十年にもわたって未来を約束するものです。これらのコミットメントは、環境に配慮した多くの雇用を創出し、英国の産業を活性化するとともに、人々が気候変動へ影響を与えることなく、手頃な価格かつ持続可能な方法で移動できるようにしていきます」
一方、クワシ・クワルテング国務大臣は、今回の動きは「英国が自動車製造において世界で最も競争力のある場所の1つであることを、より強く証明するものです」と述べた。
「日産の英国に対する信頼を再確認しただけでなく、長期にわたる英国へのコミットメントがさらに強化されたことを非常に誇りに思います」
「この工場で生産されるクルマは、英国初の大規模ギガファクトリーで製造されたバッテリーを使用し、ガソリン車やディーゼル車からの移行や国内のEV製造拠点の立ち上げに、大きな役割を果たすことになるでしょう」
日産の新しいバッテリー工場は、英国の新興企業であるブリティッシュボルト社が近くに建設している同様の施設が2023年に操業を開始した直後に稼動する予定だ。
テスラが英国に独自のバッテリー工場を建設するのではないかという噂もあるが、2019年にドイツのベルリン近郊に工場を建設すると決定したため、その可能性は低くなった(許可の遅れや地元の反対に悩まされている)。