【新会社誕生】ブガッティ、EV導入後もエンジン存続 リマック・アウトモビリと合弁
公開 : 2021.07.06 18:05 更新 : 2021.07.08 13:04
新会社ブガッティ・リマックの下、ブガッティはEV開発を加速させますが、内燃機関車も継続投入するとのこと。
ブガッティのオリジナリティ維持
ブガッティは、EVメーカーであるリマックとの提携により、ラインナップの多様化と電動化を推進するが、長期的には内燃機関の提供を継続する。
ブガッティは、クロアチアを拠点とするリマック・グループの一員となり、リマック・アウトモビリと提携して新会社ブガッティ・リマックLLCを設立した。
この合弁事業の一環として、ブガッティは、リマックが開発した電動ドライブトレインとコンポーネントを将来のモデルに使用することができる。しかし、グループCEOのマテ・リマックは、ブガッティ初のEVモデルは、単にリマック・ネヴェーラを改造したものではないとしている。
「一部の人々が予想しているのは、ネヴェーラにブガッティのロゴを付けて、ブガッティと呼ぶことかもしれませんが、それは絶対にありえません。わたしはクルマ好きで、もちろん利益の出る会社にしたいとは思っていますが、今あるものをただ再利用するだけではありません」
「シロンのスタイルを変えたり、ハイブリッド化したりして新しいクルマを作るのではありません。わたし達は、完全に新しい製品を一から開発しています。それが最善の方法だと考えているからです。そして、それらの製品には内燃機関が搭載されます」
ブガッティが長年にわたり、ヴェイロン、シロンおよびその派生モデルに搭載してきたクワッドターボのW16が、このプロセスの一環としてハイブリッド化されるかどうかはまだ不明である。
電動化推進も内燃機関残す
ブガッティ・リマックの監査役であるポルシェのオリバー・ブルーメ会長は、次のように述べている。
「わたし達はシロンのビジネスを継続し、すでに新しいクルマのアイデアを持っており、非常にユニークな製品をもう一度開発することにしました」
「わたし達は、ブガッティのファンの声に耳を傾け、移行期には電動化を進めながらも、内燃機関を残そうと考えています。ブガッティでも、よりグレードの高い電動化を考えています」
ブガッティは、1991年に発売されたEB110以来のワンコアモデル戦略を超えて、マテ・リマックが言うところの「ハイパーカーだけではない製品」を投入していくという。
マテ・リマックは、これらの計画中のモデルがどのセグメントに投入されるかについては明らかにしなかったが、「非常にエキサイティング」で「他とは違う」モデルであることを約束し、ポートフォリオ全体でハイブリッドおよび完全電動パワートレインを用意すると述べた。
「この10年のうちに、完全EVのブガッティが登場することは間違いありません。しかし、その頃には内燃機関がまだ残っていると言えるでしょう。もちろん、完全な内燃機関ではありませんが、非常に高度にハイブリッド化されています」