【そのワケは新型コルベット】シボレー 6月の国内登録台数、前年同月比6.6倍に

公開 : 2021.07.06 19:22  更新 : 2021.10.11 10:54

シボレー・コルベット新型の人気が、数字になって現れました。6月は、シボレー全体で前年の6.6倍を新規登録。輸入元も手応えを感じています。

新型コルベット「今年分は完売」

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

いま日本に正規輸入されているシボレーは、カマロとコルベットの2モデル。そのシボレーに異変が起きている。

6月の輸入車登録台数のリザルト(JAIA調べ)を見て驚かせられたのが、シボレーの躍進だ。100台を登録して前年同月比で666.7%、なんと去年より6.6倍も売れているのだ。

新型シボレー・コルベット3LTクーペ(日本仕様)
新型シボレー・コルベット3LTクーペ(日本仕様)    GMジャパン

その理由は、ご存知のようにミドシップに変身した新型コルベットの登録が開始されたことが大きな要因といえる。

実は5月も、シボレー全体で58台を登録し、前年同月比で644.4%を記録していたのである。

100台の登録台数の内訳は非公開となっているが、そのほとんどが新型コルベットであることは疑う余地はない。日本法人も「登録台数の伸びを牽引していることに間違いない」とコメントしている。

単純に100台と聞くと少なく思えようが、スペシャリティカーとしては大きな数なのである。シボレーの年間登録台数はコロナ禍前の2019年(1月~12月)で500台、新型コロナ直撃の2020年は338台という台数を考えれば、単月で100台という台数の重さが分かろう。

新型コルベットの受注状況について日本法人に確認したところ、「本年納車を予定している約300台は全て完売しております。現在は22年モデルの注文を受け付けております」との回答。

「コルベットの人気に関しては、久々のフルモデルチェンジで、ミドシップを採用しさらにスポーティになったこと、右ハンドルであることも新規顧客の獲得につながっていると考えております」と、確かな手応えを掴んでいるようす。

ブランド史上初のミドシップ・レイアウトを採用し大進化を遂げた新型コルベット。6Lのミドシップ・モデルとしてリーズナブルな1180万円からという価格設定だけに、この人気はしばらく続くだろう。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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