【性能が求められる理由とは】最高のセーフティカー 20選 忘れてはいけない車両も

公開 : 2021.07.10 06:05  更新 : 2021.07.12 18:38

マクラーレン570S

GTレースでは多くのマクラーレン車が活躍しているが、2016年の英国GT選手権にも570Sのセーフティカーが配備された。開幕戦のブランズハッチで初登場したシルバーのマシンには、数々のステッカーやライトバーが付いていた。

最高出力570psの570Sの最高速度は328km/hで、マーシャルやレスキュー隊の安全を確保しながら同程度の速度で走ることができるため、セーフティーカーが導入された際にレース集団を先導するのに最適だった。

マクラーレン570S
マクラーレン570S

メルセデスAMG C 63

463psのメルセデス・ベンツC 63 AMGは、史上最高のセーフティカーの1つであり、2008年から2015年までF1グランプリの常連だった。6.3リL V8エンジンのパフォーマンスがスポードをもたらし、広々としたキャビンとトランクは、ドライバーと医師のコ・ドライバーを4点式ハーネス付きのレース用シートに乗せることができた。

また、サーキット関係者との通信機器、消防設備、除細動器や人工呼吸器などのレスキューキットを搭載するスペースも確保した。

メルセデスAMG C 63
メルセデスAMG C 63

現行のAMG C 63 Sは、F1のメディカルカーとして使用されている。2020年11月にセバスチャン・グロージャンが巻き込まれた凄惨な炎上事故の際には、英国人の元F3チャンピオン、アラン・ファン・デル・メルヴェの運転により、10秒という驚異的なタイムで現場に駆けつけ、同僚とともにグロージャンを軽傷で脱出させた。

パワートレインは4.0L V8で510ps、0-100km/h加速はわずか4.1秒という性能を誇る。セーフティカーとしては重要なことだ。

メルセデスAMG GT

1997年以来、メルセデスはF1のセーフティカーを供給しており、2015年からはメルセデスAMG GT Sが担当している。セーフティカーの公式ドライバーであるベルント・マイランダーが、ドイツのツーリングカー・シリーズでのレース経験を生かして開発に協力した。

セーフティカー導入の間、レースカーを適切な温度に保つことができる走行性能はもちろん、専用の軽量鍛造アルミホイールが装着されている。

メルセデスAMG GT S
メルセデスAMG GT S

このセーフティカーに搭載されるエンジンは標準的なものだが、市販モデルとの違いは、ライトバーを搭載するためのカーボンファイバー製スクープがルーフに設けられている点だ。

このスクープは空力抵抗を最小限に抑えるように設計されており、ライトバーにはテレビカメラも搭載されている。また、コース上でセーフティカーをより目立たせるために、ヘッドライトとテールランプにはストロボを装備している。

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