【性能が求められる理由とは】最高のセーフティカー 20選 忘れてはいけない車両も
公開 : 2021.07.10 06:05 更新 : 2021.07.12 18:38
ボルボV60ポールスター
ボルボは、2016年に世界ツーリングカー選手権のセーフティカーを担当した際、V60ポールスターを「史上最も安全なセーフティカー」と称した。
V60は、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されたその年の第1戦から任務に就いた。ドライバーとオブザーバーはレース用のシートに座り、4点式ハーネスで固定された。通信機器やロールケージも装着されていた。
トランクには救助・医療用の装備が満載され、4輪駆動システムと367psの2.0Lエンジンが搭載された。0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は250km/hを記録した。
オペル・ベクトラ・ターボ
最新のセーフティカーがすべて高性能モデルであることには理由がある。オペル・ベクトラ・ターボだ。
1994年に開催されたサンマリノGPで、オペルはセーフティカーとして使用された。そして、1周目にペドロ・ラミーとJJ・レフトが衝突したとき、セーフティカーが導入された。
しかし、レース前にドライバーたちが懸念していたように、ファミリーセダンを改造したベクトラは、パワーで勝るF1マシンのタイヤの温度とグリップを維持するのに十分なスピードを出すことができなかったため、この役割には適していなかった。
アイルトン・セナはオペルの横に並び、両手で「もっと速く走れ」とジェスチャーしたが、オペルのブレーキは高速走行のプレッシャーですでに壊れていた。
ローリングリスタート後、セナのウィリアムズFW16は、7周目のタンブレロコーナーでクラッシュした。これは、それまでのスローペースによりタイヤが熱を失ったために、コース上の段差でマシンが底付きし、ステアリングのトラクションを失ったのではないかと考えられている。
セナの死は、主にフロントサスペンションの部品が高速でヘルメットのバイザーを貫通したことによるものだった。