フォルクワーゲン、2014年は1,000万台を目指す
公開 : 2014.03.14 21:40 更新 : 2017.06.01 02:13
フォルクワーゲン・グループは、当初の予定よりも4年早く、新車の売り上げが1,000万台に達する見込みがあるとした。
この予測は、ドイツはベルリンで行われた2013年のグループのプレゼンテーションで、取締役会の議長でもあるマーティン・ヴィンターコルンによって発表されたものだ。
2013年のフォルクスワーゲン・グループの販売収益は2.2%増加した€1970億(33兆3000億円)となり、2012年よりも40万台多い970万台の新車が販売された。
ヴィンターコルンは、「2013年はヨーロッパの自動車メーカーにとってはチャレンジングな年でもあった。われわれは国内市場で苦戦したし、為替レートにも苦しめられた。それでもグループとしては前進をした。」と語っている。
既に、フォルクスワーゲンは、1月と2月の新車販売で前年比4.7%の伸びを見せている。
「今年、われわれが目標とする1,000万台の大台に達する可能性は大きい。」とヴィンターコルンはコメントしている。
フォルクスワーゲンは、当初2018年までに1,000万台を販売するという計画を立てていたが、4年前、その計画を2015年に早めた。南アメリカでは苦戦を強いられたが、それ以外の地域では2013年のフォルクスワーゲン・グループの新車販売は増加している。
ベントレーは前年対比18.9%、実数10,100台を販売。アウディも8.3%上昇し、1,570,000台を販売している。更に、セアトも10.6%、355,000台を販売した。フォルクスワーゲン自体も、3.4%の伸びで、5,930,000台の売り上げを記録した。ランボルギーニは、1.8%、2,1000台、ポルシェは2012年の141,000台から2013年には162,100台にまで売り上げを伸ばしている。その中で唯一マイナスを経験したのはチェコのスコダで、2%減少した920,800台という実績だった。
スコダは、メイン・ストリームのオクタビアのモデル・チェンジが大きく影響したようだが、2014年の最初の2ヶ月は10.6%の伸びと回復基調にある。また、ファビアとスパーブもフルモデルチェンジも控えている。
ヴィンターコルンは2014年度の見通しについて、「為替の変動リスクと、激しいライバルとの競争激化などが不確定性要素だが、従業員に投資するだけでなく、高いクオリティの製品を次々と生み出すことによって成長はなされる。」と語った。
また、「すべての考えられるユーザーのニーズをカバーするために、われわれは12のブランドと310のモデルを有している。それにかかわるのは世界中の40,000人のエンジニアだ。」とも語っている。
ヴィンターコルンは、昨年フォルクスワーゲン・グループが開発に投資した額を€102億(1兆7200億円)だと述べた。その金額は他のどのメーカーよりも大きい。また特許の出願も約6,000件に上っている。
今年、フォルクスワーゲン・グループとしては全体で100以上のモデルチェンジおよびフェイスリフトを計画しているという。また、広範囲なモデルで、様々なパワートレインを用意する予定があるという。
「われわれは、ディーゼルやガソリンだけでなく、プラグイン・ハイブリッド、EVをはじめ、最高水準のドライブトレインをユーザーに届けることができる。」と語っている。