【感染対策し無観客で開催】9シーズン目を迎えたTBCC 93台が参加

公開 : 2021.07.24 11:25  更新 : 2021.10.11 11:31

9年目となった東京ベイサイドクラシックカップシリーズ(TBCC)の開幕戦が袖ヶ浦フォレストレースウェイで、万全の感染対策を施しの開催です。始まればいつものようにクリーンなバトルで盛り上がっていました。

9シーズン目を迎えたTBCC

text & photo:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

 
東京ベイサイドクラシックカップシリーズ(TBCC)は、袖ヶ浦フォレストレースウェイを会場とし、年間4戦のシリーズ戦として開催されているレース形式走行会である。

往年の輸入車と懐かしい国産車が参加するサーキットを本気で走行するイベントながら、腕に合わせてクラス分けが行われ敷居の低いモータースポーツと言うことができる。

レース形式走行会には合計で72台が参加する盛況ぶりだった。
レース形式走行会には合計で72台が参加する盛況ぶりだった。    高桑秀典

戦前車を対象としたヴィンテージ・スポーツ走行クラスや、現行車も走行OKでプレTBCC的な意味合いを持つスポーツ走行クラスなども用意されている。

新しい生活様式が求められる中で、去る6月13日に第33回目でシーズン9の開幕戦が、ソーシャル・ディスタンスを保ち万全の感染対策を施し無観客で実施された。

感染対策として無観客で開催

毎回フレンドリーな雰囲気の中で数多くの参加者がサーキット走行を楽しみ、エントラントの熱い走りをギャラリーが見つめる、という構図が続いてきた。

しかしコロナ禍となってからは、新型コロナウイルス感染症の予防対策のために一般観戦者の入場を断っている。そのため、以前よりもパドック周りが静かだが、状況が好転するまでは致し方ない措置だといえるだろう。

戦前に生産された車両によるヴィンテージ・スポーツ走行クラスでは、1935年ラゴンダ・レイピアなどがコースイン。
戦前に生産された車両によるヴィンテージ・スポーツ走行クラスでは、1935年ラゴンダ・レイピアなどがコースイン。    高桑秀典

今回はヴィンテージ・スポーツ走行クラスに4台、スポーツ走行クラスに17台がエントリー。レース形式走行会は、クラブマンズ・カップに34台、クリスタル・カップに18台、混走となるスーパークリスタル・カップ/ハイパークリスタル・カップには計20台がエントリーした。

ちなみに、クラブマンズ・カップは予選/決勝時いずれかのベストラップタイムが1分30秒を超える程度、クリスタル・カップは同ベストラップタイムが1分25〜29秒台程度。

スーパークリスタル・カップは同ベストラップタイムが1分22〜25秒台程度の車両/ドライバーが参加OKで、過去に1分22秒以下の実績/申告の車両/ドライバーはハイパークリスタル・カップで走っている。

フィアットX1/9が初登場

今回のトピックは、最大勢力となる人気のクラブマンズ・カップにニューフェイスとなる2台のフィアットX1/9が参加したことだ。参加したのはブルーが1980年、オレンジが1982年モデルだった。

レアでセンスの良いモディファイがなされたクルマが多数参加しているので、ヒストリックカーに興味がある方、レース形式走行会のことが気になっている方は、一般観戦者の入場が可能となってから一度見学してみるといいだろう。

ブルーの1980年フィアットX1/9は、クラブマンズ・カップ/U1500クラスで6位を獲得。次戦も2台揃って参加することを期待したい。
ブルーの1980年フィアットX1/9は、クラブマンズ・カップ/U1500クラスで6位を獲得。次戦も2台揃って参加することを期待したい。    高桑秀典

TBCCは、ルール、マナー違反に対するペナルティを明確化することにより、より一層安全性を高め、良い雰囲気で楽しめることに意が払われている。

そして、年間ポイント制を採用するなどし、TBCCらしさを保つ配慮がなされている。今季第2戦は9月12日に開催される予定なので、コロナ禍が終息し好天になることを期待しよう。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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