【エンジン大国】史上最高のドイツ製エンジン 20選 単気筒からW16まで
公開 : 2021.07.11 06:05 更新 : 2021.07.17 03:56
メルセデスM139
M139は、メルセデスAMG A 45、CLA 45、GLA 45に搭載されている2Lのターボチャージャー付き4気筒エンジンだ。
このエンジンには、387psと422psの2種類のセッティングが用意されている。後者の場合、市販車に搭載されている4気筒エンジンの中で最もパワフルなエンジンと言われている。
三菱は、英国仕様のエボXのために、同じ排気量と気筒数の446psのエンジンを開発したが、わずか40台しか製造されなかった。市販車の定義によってはエボは該当しないかもしれないが、メルセデスのモデルは紛れもなく該当する。
メルセデスM156
M156は、メルセデスの子会社であるAMGがゼロから設計した初のエンジンという点で、歴史的に重要な意味を持つ。排気量はほぼ6.2Lだが、E 63(写真)やRクラスのハイパフォーマンス・バージョンなど、搭載されたモデルのタイトルにはすべて「63」が付けられている。
M156は2006年から2011年まで生産され、最高出力は525psに達した。さらにパワフルなM159は、メルセデスSLS AMGに搭載された。
メルセデスM196
メルセデスは、W196のために2.5L直8のM196エンジンを開発し、300SLR用に2.9Lに拡大した。
技術的な注目点は、ダイレクト・フューエルインジェクションとデスモドロミックバルブである。デスモドロミックバルブとは、スプリングの力でバルブを閉じるのではなく、カムとロッカーアームによって閉じるものである。
メルセデスがモータースポーツから撤退する前に、ファン・マヌエル・ファンジオ(1911~1995)がW196を駆って1954年と1955年にF1世界チャンピオンに輝き、スターリング・モス(1929~2020、写真)が300SLRで1955年のミッレミリアを制したのは有名な話である。
オペルCIH
オペルのカム・イン・ヘッド(CIH)エンジンの名前は、カムシャフトがブロックではなくシリンダーヘッドに取り付けられていたことに由来する。
CIHは、当初はオペルのみに採用され、後にヴォグゾールの同型車にも採用された長寿命のエンジンである。1965年にオペル・レコルトでデビューし、30年後には欧州でフロンテラとして販売されたいすゞのミューにも採用されている。
ポルシェのフラットシックス
ポルシェは、初代フォルクスワーゲンや自社の356、912のために空冷フラット4エンジンを設計した。911ではこれにさらに2気筒を追加し、世界最高のエンジンの1つとして評価されている。
ターボの搭載など細部の変更はあったものの、最も重要なポイントは、911の販売開始から30年後の1997年に導入された水冷化であった。