【マイナーチェンジで訴求力上昇】レクサスLC500h クーペ・スポーツパックへ英国試乗 前編
公開 : 2021.07.16 08:25
LCを選びたくなる魅惑的なスタイリング
2020年度のマイナーチェンジを経ても、魅惑的なルックスが古びることはない様子。4年前の印象と同じくらい、今日に見ても美しい。造形豊かな彫刻のような美貌は、LCを選びたいという動機にも充分なり得る。
ライバルに負けない、息を呑むほどのスタイリングだ。これほどの容姿を備えたクーペは、そうそう登場するものではない。ただしこの美しさは、実用性を少しばかり犠牲にしている。
例えば、BMW 8シリーズやメルセデス・ベンツEクラス・クーペと比べると、LCの車内と荷室の空間は狭い。リアシートは、子どもや小柄な大人なら座れるとはいえ、快適な空間があるわけではない。
荷室は幅が広いものの、奥行きや高さ方向で浅い。リアシートの背もたれを倒すこともできない。低いルーフラインにも関わらずフロントシートの着座位置はやや高めで、身長の高いドライバーが広いと感じることもないだろう。
インテリアの変更は小さく、シート位置が若干低くなり、ステアリングコラムのテレスコピック量が少し増えている。また、スマートフォンとのミラーリングを可能とするため、インフォテインメント・システムが改良された。
レザーとアルカンターラが組み合わされたシートは、柔らかく快適。フロント側にはヒーターとベンチレーション機能も備わり、長距離の運転を苦もなくこなせるはず。
メーターパネルはモニター式だが、中央に物理的なリングが付いている。ドライブモードを切り替えると、表示も切り替わる。
この続きは後編にて。