【いつの間に?】贅沢装備の象徴「サンルーフ」設定車減ったワケ 3メーカーに聞いてみた

公開 : 2021.07.15 05:45  更新 : 2021.10.13 12:12

オープンエアモータリング精通のマツダでも?

最後に話をきいたのは長きに渡ってオープンカーであるロードスターを作り続けているマツダ。

実はマツダは現在でもサンルーフを設定している車種が多いメーカーで、マツダ2CX-3MX-30以外のモデルにはサンルーフの設定があるのだ。

マツダCX-8。マツダ車の中で最もサンルーフ装着率が高いという。
マツダCX-8。マツダ車の中で最もサンルーフ装着率が高いという。

そんなマツダではCX-8が最もサンルーフ装着率が高く16%、続いてマツダ6が6.5%となっており、やはり上級車種は装着率の高くなる傾向があるようだ。

一方の海外ではマツダでもアメリカでの装着率が高く、全体の60%ほどがサンルーフ装着車を選んでいるというデータがあるとのこと。

ここまでのデータを集約すると、日本ではサンルーフへの需要が昔ほど高くなくなってしまったというのが、サンルーフ設定車が減少してしまった最も大きな原因であるようだ。

たしかにサンルーフがあるモデルとないモデルを作り分けるにもコストがかかるので、上級車種などサンルーフ需要の高いモデルではいっそのこと標準装備としてしまう方が低コストということもいえるのだろう。

また、サンルーフのオプション価格は10~20万円程度であることが多く、これは車格が変わってもそこまで大きく変わることはない。

そのため、車両本体価格の安いベーシックカーであればあるほど、サンルーフを付けることでの価格上昇率が高くなるため、実用車でサンルーフの需要が減ってしまったということも考えられる。

とはいえ、サンルーフの解放感を1度味わってしまうと次もサンルーフ付きのクルマを選びたくなるという意見もあるため、メーカーには可能な限りサンルーフの設定を無くさないでいただきたいものである。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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