【圧倒的】ランドクルーザー首都高パトロールカー 50万km超でも高額落札 海外で大人気
公開 : 2021.07.14 17:05 更新 : 2022.03.25 18:49
驚愕の高価格 他社のSUVとはケタ違い
業者オークションに出品→落札されていたランドクルーザーの価格をいくつかご紹介してみたい。
過去2か月で15台以上のトヨタ・ランドクルーザーや三菱パジェロ、デリカD:5などの「黄色いクルマ」が落札されている。
年度末の入れ替えで払い下げられたというタイミングもあるのかもしれないが、短い期間に意外と多くの「黄色いクルマ」がオークションに出品されている印象だ。
落札されたこれらの車両の写真を見るとどれもみな「首都高速道路PATROL」などの文字は消えており、黄色いボディに白いストライプ、赤白のバンパーという特徴が残っている。
なお、同様の車両でも白いストライプや赤白のバンパーなどがすべて黄色に塗装され直して出品される場合もあるようだ。
これらすべてが首都高で使われていたかどうかは定かではなく、ネクスコ3社のほぼ同じ仕様のランドクルーザーが含まれている可能性もある。
しかし、いずれにしても走行距離や年式は似通っており、首都高かネクスコかの違いで落札価格に大きな違いはないだろう。
以下は全国の業者オークション(2021年5~7月)での落札結果である。
写真を見るとほぼ同じ仕様でランドクルーザーとパジェロのいずれも道路会社のパトロールカーと思われる。
ランドクルーザープラド 4WD TX (評価点いずれも3.5)
・H28年式 50万5000km 58万円→184.5万円
・H29年式 56万4000km 68万円→156.5万円
・H29年式 50万1000km 58万円→181.5万円
三菱パジェロ4WD GR (評価点3.5)
・H27年式 40万2000km 1万円→30万円
・H27年式 53万9000km 1万円→29万円
・H27年式 56万3000km 1万円→32.2万円
ランドクルーザー人気は明白
同じ程度の走行距離であってもスタート価格からして全く違っており、落札価格もケタ違いだ。
50万kmを超えていてもランドクルーザーの評価がいかに高いか如実に知ることができる。
なぜランドクルーザーはこんなに高値なのだろうか?
なぜランドクルーザーはこんなに高値?
なぜランドクルーザーはこんなに高値なのだろうか?
トヨタ・ランドクルーザーの海外事情や新旧のランドクルーザーに詳しいランドクルーザー専門店ユーティリタス代表の池谷祐一氏に聞いてみた。
「海外では50万kmを超えたランドクルーザーでも普通に走っています。需要もありますし、高値で取引されています」
「耐久性があり信頼度も高い。また、消耗品やアフターパーツなどの供給体制が群を抜いています」
「ていねいにメンテナンスをしていけば50万kmを超えていても普通に活躍してくれるでしょう」
「ランドクルーザーに限らず首都高やネクスコの働くクルマたちはどれも非常に高額な予算をもって、ていねいにメンテナンスされています。高速道路を守るパトロールカーに何かあったら大変ですからね」
「十分な費用をかけて、最高のメンテナンスを定期的に行っていると思われます。それもあって首都高や高速道路で使われてきたランドクルーザーには、特に高い評価が集まります」
「整備状態が最高です。ボディにキズなどもし付けばすぐにきれいに修理されるでしょう。そのようなクルマはたとえ50万kmでも、使用に問題はないばかりか、アフリカや中東、アジアなど海外では引っ張りだこなんですよ」
「きちんと正しく整備されてきたランドクルーザーであれば30万kmも50万kmも大きく変わることはないのです」
なるほど。最高のメンテナンスを受けてきたランドクルーザーゆえ、50万km超でも全く問題ないわけだ。
池谷氏いわく、「強いてあげるとしたら、ラゲッジルームが少し傷んでいる程度でしょう。資機材などを積んで走っていますから」とのことだった。