【詳細データテスト】アウディQ4 e-トロン 洗練の走り 中庸な動力性能 物足りないプレミアム感
公開 : 2021.07.17 20:25 更新 : 2021.11.11 13:18
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
インフォテインメント
Q4 e-トロンの車載テクノロジー装備は上々だが、多くは有償オプションだ。
フルデジタルのメーターパネルは機能性に優れ、表示はクリアでキレがいい。これと、10.1インチ画面を備えるインフォテインメントシステムのMMIナビゲーションプラスとは標準装備だ。
AppleとAndroidのスマートフォンに対応するミラーリング機能も標準搭載だが、ワイヤレス充電はオプションだ。
センターのタッチ式ディスプレイは、ダッシュボードのかなり高い位置に、スムースにインストールされている。しかし、伸ばした手を置いて安定させるような場所はどこにもないので、使い勝手は思ったほどよくない。
いくつかの機能は、オン/オフに正確なスイッチ操作が必要だ。ところが、走行中に画面内の小さなエリアを左手で的確に押すのは難しい。実体スイッチがもう少し多くあれば、もっと使いやすくなると思うのだが。
ヴォルスプラング仕様か、+1200ポンド(約16.8万円)のテクノロジーパック装着車であれば、ARヘッドアップディスプレイが追加される。これは、ナビゲーションの矢印を、フロントウインドウ上に投影するデバイスだ。実際に使ってみると、その説明から想像するほど気を散らすものではなく、しばしば脇道やラウンドアバウトの出口をわかりやすくしてくれる。
燈火類
Q4にはLEDヘッドライトが標準装備され、上位機種にはフルアダプティブタイプのマトリックスLEDが搭載される。テスト車は後者だ。明るさは十分だが、悪天候時にも他者を眩惑させることはなさそうだ。
ステアリングとペダル
運転席の足元は広く、十分なサイズのフットレストが左端に設置される。ペダルは、右足操作に適した配置だ。ステアリングコラムはテレスコピックもチルトも、テスター陣が求める以上の調整幅がある。