【ミニバンだけではない?】欧州で人気の7人乗りモデル 20選 意外に選択肢豊富
公開 : 2021.07.15 18:05
日産キャシュカイ+2
日産キャシュカイは、家族向けMPVに対する反乱のきっかけとなったクロスオーバーだが、初代モデルには7人乗りが用意されていたことを覚えておくといいだろう。初代は日本でも「デュアリス」の名で販売されていたが、7人乗りは欧州仕様にのみ導入された。
キャシュカイ+2は、単にキャシュカイに2つのシートを押し込んだだけではない。標準モデルよりも全長が長いので、3列目シートを使用していないときにはトランクが広く使えるのだ。
しかし、良いことばかりではない。3列目のスペースは非常に限られており、そこにたどり着くためには身体の柔軟性が必要だ。標準のキャシュカイと同様に、+2は高いドライビング・ポジション、トンカのおもちゃのようなスタイリング、安全性を提供する。
フォルクスワーゲン・トゥーラン
トゥーランは、派手さや刺激がほとんどないクルマだ。残酷なことに、トゥーランのようなクルマがあるからこそ、ママやパパにとってモダンなSUVが魅力的に映るのだとも言える。
いろいろな意味で、気兼ねなく無頓着に使えることが魅力の1つであり、所有して、一緒に暮らして、忘れることができるMPVなのだ。
今回の予算では、2010年から2015年に製造されたトゥーランを入手するには十分だ。開発のベースとなっているのは、優秀なゴルフ5。学校の送り迎えでも重宝されているし、品質もフォルクスワーゲンの標準的なもので、ランニングコストも安いはずだ。
3列目のシートは、子供と、会社のパーティー後に家まで送ってほしい迷惑な同僚のために用意されている。
シトロエン・グランドC4ピカソ
発売から7年が経過したシトロエン・グランドC4ピカソ(現グランドC4スペースツアラー)は、いまだに欧州各地の通学路を闊歩している。
地味なMPVというよりは、パリのガレドゥノールに転がり込んできそうな雰囲気がある。独立した7つのシートと大きなパノラマウインドを備えた室内は、列車の雰囲気をそのまま引き継いでいる。
エンジンは、フランスの田園地帯を高速で駆け抜けるというよりは、効率性を重視して設計されており、運転感覚もファーストクラスとは言い難い。しかし、エントリーモデルを避ければ、むしろ高級感があると言える。また、非常に広くて実用的だ。一度乗ってみよう。
ルノー・グランセニック
列車といえば、初代ルノー・エスパスはフランスのTGVをイメージしたスタイルを採用していた。すぐには成功しなかったが(英国では販売開始月にわずか9台しか売れなかった)、7人乗りのMPVが欧州のユーザーに受け入れられるまでに時間はかからなかった。
日本でルノーの7人乗りの新車を買うことはもうできないが(グランカングーの並行輸入などはあるかも)、欧州ならグランセニックという選択肢がある。
7000ポンド(約107万円)の予算では最新モデルを買うことはできないが、先代モデルのスタイルも悪くない。2009年から2016年まで販売されたグランセニックは、2012年以降のモデルを選ぶと、最も効率的なエンジンとすっきりしたスタイリングが得られる。2013年夏には再びフェイスリフトされている。