【乗ってみな、飛ぶぞ】ハードコア・スポーツカー 10選 本能を呼び覚ます不滅の名車

公開 : 2021.07.18 06:05

4. フェラーリ488ピスタ

まずは数値から紹介しよう。最高出力720ps、最大トルク78kg-m、最高重量1359kg、0-100km/h加速2.85秒、価格は25万2765ポンド(約3800万円)だ。要するに、488ピスタは実に本格的なマシンなのだ。そして、その効果は絶大だ。

英国ベスト・ドライバーズカー2018では、458スペチアーレの後継として、アングレシー・コースト・サーキットを最速タイムで周回し、マクラーレン600LTより1.7秒速い1分11.4秒を記録した。

4. フェラーリ488ピスタ
4. フェラーリ488ピスタ

このクルマは、即応性を特徴としている。ハンドルを切ると、追いかけられたウサギのようにフロントが俊敏に反応する。ステアリングコラムに取り付けられたレバーを引くと、7速デュアルクラッチ・トランスミッションが瞬きする間にギアを入れ替える。勇気を出してスロットルを全開にすれば、驚くほどの速さで地平線に追いつくことができる。

ピスタの絶大なポテンシャルを考えると、サーキットでは手に負えないと書いてしまうのは簡単だが、実際には最もバランスが良く、調整しやすく、美しいクルマの1つである。

しかし、マクラーレン600LTのように、公道でその能力を十分に発揮することができないため、今回は4位に甘んじている。だが、ライバルとの差は信じられないほど小さい。

5. ポルシェ911 GT2 RS

世界で最も愛されているスポーツカーが、ちょっとおかしなことになっている。最高出力700ps、最高速度340km/hのGT2 RSよりも速くてパワフルな911は存在しない。

GT2 RSは、GT3 RSのようなサーキット走行に特化した性能と、911ターボSでさえ対応できないほどのトルクと圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えた後輪駆動車だ。これはかなりのハイレベルな指針であり、ポルシェ自身の高い基準をもってしても、完全に成功しているとは言えない。

ポルシェ911 GT2 RS
ポルシェ911 GT2 RS

しかし、GT2 RSのオーナーにとって、このような些細なことが、ドライバーズカーとしての圧倒的な魅力を妨げるとは限らない。というのも、GT2 RSは、その荒々しさをほとんどの時間に抑制し、必要なときだけ発揮するという、驚くべき能力を持っているからだ。

GT2 RSは、21インチのリアホイールと幅325のタイヤを使用して、そのエネルギーをターマックに伝える。カーボン・セラミック・ブレーキが標準装備され、GT3 RSよりもさらに特殊なサスペンション・セットアップが採用されている。

それでいて、これまでの911 GT2とは異なり、公道の振る舞い方を知っているのだ。公道以外の場合は?ターボラグがないわけではないが、それでも驚くほどのレスポンスとリニア感があり、ハイパーカーが全力で走っているようなペースだ。

また、ほとんどの場合、サーキットでは使いやすく、従順だ。GT3のようにシナプスに組み込まれているような一体感はないが、それでも他に類を見ないものだ。

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