【新旧比較】新型トヨタ・アクア 燃費やサイズ 先代との違いは

公開 : 2021.07.19 13:35  更新 : 2021.10.13 12:12

新型トヨタ・アクア発表。燃費や内装/外装のサイズ、装備に注目し、先代アクアとの違いを明らかにします。

外装や内装のサイズ どう変わった?

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

7月19日に新型が発表されたアクア。初代モデルは2011年12月に登場しているから、およそ10年ぶりのフルモデルチェンジと、近年の国産車では異例のロングスパンとも言える。

そんな新型アクアは従来型とどのような変化があるのだろうか? カタログから読み取ることができる数値を中心に徹底比較してみたい。

新型トヨタ・アクア(上)と従来型トヨタ・アクア(下)
新型トヨタ・アクア(上)と従来型トヨタ・アクア(下)    トヨタ

まずはボディサイズ。旧型は全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mmの5ナンバーサイズ。

一方の新型は全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm(2WD車)と、全高が30mm高くなった以外は先代と同じサイズとなっている。

これは先代アクアにおいてルーフが低いことで圧迫感が少なからずある、という意見が多かったための対処ではないだろうか。

なお、ボディ全長は変わらないものの、ホイールベースは旧型の2550mmから2600mmへと50mm伸ばされており、室内空間の拡大と安定した走行性能に繋がっているはずだ。

室内空間に関しては旧型が長さ2015mm×幅1395mm×高さ1175mm。新型は長さ1830mm×幅1425mm×高さ1190mmと長さ方向には短くなっているものの、幅と高さは新型が大きくなっている。

室内長は数値上短くなっているが、これはダッシュボード端から計測しているためであり、前述のようにホイールベースが50mm伸びている新型の方が、実際の有効室内空間スペースは広くなっていると言えるだろう。

大きく向上した新型アクアの燃費性能

先代に引き続きハイブリッド専用車となるアクアは、1.5Lエンジンとモーターを組み合わせたTHS-IIを採用しているのは不変。

しかし、搭載されるエンジンは1NZ-FXE型からM15A-FXE型へ、モーターも1LM型から1NM型へと置き換えられ、ヤリス・ハイブリッドと同様のパワートレイン構成となった。

従来型(左)とバイポーラ型ニッケル水素電池(右)
従来型(左)とバイポーラ型ニッケル水素電池(右)    トヨタ

ただし駆動用バッテリーに高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を世界初採用(Bグレードを除く)した。

従来型比2倍のバッテリー出力やアクセル操作への応答性の向上、電気のみでの走行可能速度域の拡大など、ハイブリッド車としての本質をより磨き上げることでヤリス・ハイブリッドとの差別化を図っている。

そしてバイポーラ型ニッケル水素電池搭載グレードでは、アクセルペダルのオンオフで車速をコントロールできる「快感ペダル」なるものも備わった。

これは日産のワンペダルドライブと同様のものだが、ついにトヨタも導入に踏み切ったということになる。

ボディサイズは先代とほぼ不変でありながら、プラットフォームにはトヨタのTNGAプラットフォームを採用し、高剛性を実現しながらも重量増を最小限に留めている。

燃費性能については、従来型がWLTCモード燃費29.8km/Lだったのに対し、新型では35.8km/Lと大きく向上(共に最も低燃費なグレードで比較)。

動力性能でも燃費性能でも先代モデルを大きく上回る実力を持ち合わせていることが分かる。

また、新型アクアでは待望のE-Four(電気式4WD)が登場。降雪地域に住むユーザーにとっては嬉しい選択肢の拡大と言えるのではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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