【ベースはフォードF-550】プラサン・サンドキャットへ試乗 英国治安部隊の候補車両 前編

公開 : 2021.07.26 08:25

ダッシュボードはフォードのまま

ダッシュボードは、フォードのピックアップトラックのまま。ステアリングホイールの中央にはフォードのマークが残っている。助手席側には、スーパーデューティーと誇らしげに刻印されている。

量産モデルと同じメーターが並び、インテリアはユーザーフレンドリー。ペダルやステアリングホイールなど、主要な操作系の位置にも違和感はない。

プラサン・サンドキャットMk4(中東仕様)
プラサン・サンドキャットMk4(中東仕様)

一般的なキーを挿してひねると、6.7LのV8ディーゼルターボ、パワーストローク・ユニットが目を覚ます。サウンドはトラックのディーゼル・エンジンらしい、産業的なもの。

最高出力330ps、最大トルク100.0kg-mを発揮し、サンドキャットの重いボディをたくましく動かす。スタートダッシュはやや穏やかだが、ドライバーが求めれば驚くほど勢い良く速度を高める。

トランスミッションは10速AT。アクセルペダルを踏み込んでキックダウンを誘えば、2段ほどギアが落ち、エンジンとエグゾーストから轟音が湧き立つ。

一般的な交通の流れにも、少し予測的に操作すれば問題なくついていける。最高速度は104km/hに制限されている。市街地を走ると、サンドキャットが暴動現場に向けて、武装警察を乗せて走る様子が想像できる。

速度に関係なく、確実に減速するには力強くブレーキペダルを踏む必要がある。コーナーでは高い重心位置と、重いボディに足を取られる。ボディロールは大きく、外側のタイヤへ荷重が載るとステアリングが鈍くなる。

この続きは後編にて。

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