【トレンドの中心】ベストなコンパクトSUV 10選 欧州編 家族向けの実用性と走る楽しさ
公開 : 2021.07.21 18:25
3. マツダCX-5
市販されているSUVの中で最も美しいクルマの1つであり、客観的に見ても先代モデルよりもはるかに洗練されている。手頃な燃費とこのクラスでは珍しいレベルのハンドリングの良さを備えている。
CX-5のインテリアは堅実でありながらスタイリッシュであり、十分な乗員スペースとトランクルームを確保している。2021年のマイナーチェンジでは、最新のインフォテインメント・システムが採用され、マツダ6に搭載されていた2.5Lガソリンエンジンが新たに採用された。
最新のライバルに比べると、少し古さはあるものの、評価のポイントとなったハンドリングの鋭さは失われていない。
CX-5は、楽しさ、経済性、家族向けのスペースを健全に組み合わせているので、何でもできるクルマを求めるユーザーが真剣に検討するに値するクルマだ。
4. ヒュンダイ・ツーソン
4代目となる新型ツーソンは、ヒュンダイにとってある種の分岐点となるモデルだ。スタイル的には、ハンサムだが少々退屈な先代モデルとは大きく異なり、キャビンも素材の魅力という点で新たな高みに到達している。
ヒュンダイは長い間、欧州市場で高級車としての地位を確立しようとしてきたが、ツーソンはこれまでで最も説得力のあるモデルとなっている。
ダイナミックな動きよりも使いやすさを優先したハンドリングバランスで、安全性を重視しているが、曲がりくねった道をペダルを踏んで走るのに十分な楽しさがある。ハイブリッド・パワートレインは力強さと優れた燃費性能を発揮し、ヒュンダイゆえの充実した装備と保証がついている。
これまで以上に洗練されたコンパクトSUVとして、注目に値する。
5. 日産キャシュカイ
先代のキャシュカイは、最後の最後まで、このクラスの販売チャートの最先端にとどまっていた。だからこそ、新しく軽量化されたシャシー、より広々とした室内空間、そして大幅に改善されたダイナミクスにより、この3代目の新型モデルに対する期待は大いに膨らんだ。
そして、ほとんどの部分で期待通りのモデルになっている。アグレッシブなドライバー向けの機能はほとんどなく、現在用意されている唯一のエンジンは1.3Lのマイルド・ハイブリッドで、少し息切れしやすいが、求めるべきレベルとしては十分だ。
パフォーマンスやハンドリングは、このクルマの目指すところではない。試乗した英AUTOCAR編集部が言うには、「家族のために非常によく考えられて設計されており、装備も充実していて、購入にも走らせるのにもお金がかからない」とのこと。利便性がすべてだが、スタッフは2ペダルのCVTよりマニュアルを選ぶらしい。
これまでの常識を覆すような革新性はないが、日産はユーザーのことをよく把握している。高級車以外のランクでは、このクルマを打ち負かすのは難しいだろう。